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2018年4月8日日曜日

案件の配信停止を依頼する前に必ず読んでほしい(動画ADNWの媒体サイドの話)

動画アドネットワークの媒体 (パブリッシャ) 側の仕事をしていると、媒体や SSP からよく来る依頼がコチラ。

「●●の動画が流れると画面がフリーズしてしまう (真っ黒になってしまう / アプリが落ちてしまう / etc) ので、●●の案件の配信を停止してください」


それ、停止する前にちょっと待ってください。
あと、停止依頼する前にちょっと待ってください。

普通に考えて、動画広告を配信するときにそんな特別なファイル形式を使っているわけもないでしょう?
通常は mov とか mp4 みたいな動画ファイルを再生しているだけです。
(プラス、エンドカードに jpg, gif, png などの静止画)

なので、案件ごとに違った挙動をするわけが無いんです。
(特定の案件の動画ファイルだけ異常に容量が大きい、とかではない限り。
 普通はアドネットワーク側で容量を適切に圧縮して配信してると思うけど)

つまり、想定していない挙動が起きる原因は、案件そのものには無いっ...!

特定のアドネットワークに問題があるか...
特定の端末や OS バージョン (の組み合わせ) で問題が起きているか...
通信状況などユーザーの環境に依存する問題か...

そのへんを調査しないといけないっ...!

●●案件だけをブロックしても...無駄っ...!
とどのつまり...無駄っ...!
むしろ...収益性が落ちるだけっ...!

SSP やアドネットワークから「停止したのでもう安心です!」と言われても...
信じるなっ...!!
なんの問題の解決にも...なっていない...!

誤魔化し...目くらまし...
仕事やってる感...
もしくは良くわかっていないだけ...

まずは...問題が再現する環境 (端末、OS のバージョン、SDK のバージョン、通信環境、etc) を特定し...出来ればログデータをとる...
面倒かもしれないが...そこから始めようっ...!

なんで途中からカイジになったんだろう

Q

2018年4月3日火曜日

たつおの部屋 : Webメディアをアプリ化するときに知っておいたほうが良いこと

とある Web メディアがアプリ化する (した) ということで、色々偉そうにアドバイスする機会がありました。
先方がメモをとって共有してくれたので、一部加筆編集を行ったうえで公開します!

## special thanks to 田辺さん & ciatr (シアター) チームの皆さん for taking and sharing notes! ##

映画・ドラマ・アニメをもっと楽しく。 ciatr [シアター] https://ciatr.jp/
{アプリはこちら→ iOS | Android}



【アプリと Web の違い】


アプリは DL する必要があるため、WEB より一見ユーザーを獲得するハードルが高い (WEB は検索や SNS シェア経由などで比較的簡単に入り口はくぐってくれる)。

WEB だと CPC 10〜20 円とかで 1 ユーザー (PV) 獲得できるが、アプリだとカジュアルゲームでも DL させるには 50-100 円かかったりするのが普通。

その分 DL というハードルを超えればでエンゲージメント/継続率を高めやすい。
理由の例↓
  • "ホーム画面" という特等席が得られる
  • プッシュ通知などネイティブ機能を活用できる
  • WEB よりユーザビリティ上げやすい (スマートモードなど)

故にメディアサービスは WEB で集客 → アプリという順番の事業展開は綺麗。
エンゲージメントの高い、ファネル下部のユーザーをアプリに送客していく。

→ 沢山記事を消費してくれるユーザーには、より良い体験ができるアプリに誘導する。
 ライトな一見ユーザーを無理にアプリ誘導する必要はない (WEB とアプリの住み分け)

→うまく住み分けできれば (= WEB のアクティブユーザーがアプリ移行してアクティブ度合いがさらに大きくなれば)、WEB/アプリ合計ユーザー数は変わらなくても合計 PV 数は上がっていく

いらすとや

【アプリのプロモーションの考え方】


アプリユーザーの LTV が XXX 円超えられる、など数値見えないと、ROI をポジティブにしながら継続的にプロモーションを行うのは難しい。

TVCM など露出が多く、すでに知名度が高いアプリですら CPI 100 円を超えている (メディア系アプリの場合)。

1 記事 CPM 200 円とすると (WEB の CPM 単価で計算。アプリで同じ CPM が出る保証は全くない)、5 記事読まれて 1 円の売上。1 ユーザーに平均 500 記事読ませてようやく獲得に 100 円かけられる。

なので、ビジネスモデルがネットワーク広告収入のメディアアプリは、アドネットワーク利用してグロースさせるのは基本的には難しい。
ゆえに自社 WEB などからの送客が正攻法。

必ずしもその限りではない例:
  • グロースカーブをなんとしても実現したい (次の調達に向けて、など)
  • 先に面を押さえることが競合優位につながる、ネットワーク外部性が強烈に効くビジネス (CtoC など)

ただし、純広告・サブスクリプション・コンテンツ課金など、アドネットワーク以外のビジネスモデルが成立すれば当然 LTV 上がるので、獲得単価も上げられる。

→ 優先度:ビジネスモデル仮説検証 >> 拙速なプロモーション

基本的に、メディアビジネスで、アドネットワーク収益のみで上場までいくのは困難
例外は、ゲーム攻略など "圧倒的検索ボリューム" がある一部市場

→ 故に、アプリでエンゲージメント高いユーザーを集められる & アドネットワーク以外の収益モデルの組み合わせ (純広告 and/or 課金 and/or 自社アドネットワーク構築) が成り立つことが、メディアビジネスで EXIT する条件

(いくつか女性向けメディアアプリの具体的な数値例を話したが、非公開情報 (いわゆるインサイダー) が含まれるため割愛)

参考:料理特化のクックパッドも 広告:課金 の比率は 1:2。
Cookpad 2017 年 12 月期決算説明会資料 http://pdf.irpocket.com/C2193/hHid/qWj2/TpEO.pdf

【アプリ広告の業界トレンド】


一般的にはアプリのアドネットワークは WEB と比較して単価 (CPM, CPC など) が低い。

1PV 当りの単価は下がるが、アプリになってユーザーのアクティブ率が上がっていればトータル収益は WEB より高くなる、というモデルは実現するのではないか

→故にアプリの完成度は重要。
 アプリの UX が WEB に劣るため、ユーザーをアプリに送客した結果売上が下がった、みたいな事例は最悪。どことは言えない

アプリ広告はブランド広告予算がほとんど来てない (純広告がとれている一部メディア除く)。

ゲームなどの予算がほとんど。非ゲームは TVCM を打っているようなところ。(どのアドネットワークでどんな案件が流れているかを毎日見てれば明らか)
故にゲーム利用者層がターゲットのアプリだと広告単価高くなる。

単価は、バナー or 動画 or インタースティシャルなどフォーマットによって大きく異なる。
動画がやはり高い。

アプリの広告単価が WEB より低い理由
①技術的背景:アプリは WEB と共通の Cookie でターゲティングしたり CV を追ったりすることが困難なので、WEB の案件が入ってきづらく、単価が上がらない (アプリ面においては IDFA でターゲティング、トラッキングするしかない)
②業界的背景:ブランド広告主がアプリのアドネットワークに出稿する流れがない (そもそものブランド広告主のアドネットワークへの不信感、フォーマットや metrics の業界統一が進まない、など)

現状、有力なアプリメディアは自前でブランド広告主を獲得している状況

【アプリへの広告導入のタイミング】


グロースしてから広告入れるべきか? (初期は UX 重視で広告を入れないほうがよい?)

坂本の意見としては、広告を前提とするビジネスモデルであれば最初から入れたほうが良い。

理由:
広告前提なのに、広告が入ってない状態での継続率の数値だと、検証の意味が薄れる
グロースしてから広告入れると、既存の定着ユーザーからのネガティブな反応が多くなる。最初から入れたほうがユーザーの抵抗もない (そういうものだと最初から受け入れざるをえない)
ただし日本では広告を嫌う人の声 (アプリストアのレビューなど) が大きいが、同じアプリでも継続率は日本・海外で変わらない事例があったので、単により多くのユーザーが "文句を口に出している" というだけかも。必要以上に個々の意見を気にしすぎる必要もないのでは。

アプリの特定 ver で広告を入れて、継続率への影響を見るのは良いかも。一番良いのは徐々に広告増やすのが無難で良いのでは?
けっこう早よから広告出してたけどな

【グロース分析と AppLovin】


AppLovin は広告プラットフォームなので、どこから (オーガニックなのか、Facebook 経由なのか、AppLovin 経由なのか) 獲得したユーザーがリテンション高いか、などを横断的に分析するツールではない。あくまで出稿して獲得する目的がメイン。
(AppLovin で獲得したユーザーについては、流入元アプリ別などで数字を見ることはできる)

どこ経由でのユーザーが獲得単価が安いのか、どのユーザーが継続率高いのか、など見られる 3rd party ツールがあるのでそれらで最適化していく。
詳細はすげー細かくなるので割愛。



ちなみにこの話題をもっと深堀りたい方には、昔 SearchMan 柴田さん ("決算が読めるようになるノート"、書籍 "MBA より簡単で英語より大切な決算を読む習慣" でも有名なあの方!) と対談した内容も面白いんじゃないかなと思います!
非ゲームアプリのマーケティングについて語ったよ
https://note.mu/shibataism/n/n5c6737002133


Q

2018年3月30日金曜日

若い世代との戦い方

ご存知の通り (?) ぼくは時々スタートアップにエンジェル投資をしていて、半分ぐらいは社長がぼくより歳下だ。
(20 代がたぶん 4 人、10 代が 1 人)

また仕事柄アプリデベロッパと話す機会も多いが、こちらも 20 代の社長やメンバーは珍しくない。

要するに、自分より若い世代と接する機会が日常的に多い。


そんな日々感じているのが、「若い子優秀だなー」ってこと。

これだけだと物凄いアホっぽいのでw補足すると、今の若い世代の中でのトップ層は、自分たちが彼らと同じ年齢だった頃と比べると、基本スペックが高いように思うのだ。

物事をきちんと考えてるし、知識豊富だし、学習能力高いし。


でもよく考えてみれば、これって自然の摂理だよなぁと。

テクノロジが進化したおかげで、学習効率は昔より圧倒的に高くなってるし。

サービスが色々出てきたおかげで、昔は形式知化されていなかった知識・ノウハウに圧倒的にアクセスしやすくなってるし。

昨今に限ったことではないけど、先人たちが自分の経験についてを後世に伝えてくれているわけだし。

自分が 20 代だった頃より、得ようと思えば圧倒的に多くのことを得られるようになっている、しかも効率よく。


こりゃ勝てないわ、と。


で、銀河英雄伝説でもキングダムでも言われているように、兵力差があるときには真正面からぶつかってはいけないわけです。

おじさんにはコレはもう出来ない
 
頑張って知識をつけようとしたら負けます。(最低限はあったほうがいいけど)

事務処理能力もスポーツみたいなもんで、頭の回転やフィジカルが衰えてくる 30 代から、だんだん不利になってきます。(なるべく衰えないようにする努力を否定はしない)


1 つ 1 つのパラメータを上げて戦うのは不利なので、例えば
  • 組み合わせ (剣士と魔法使いのレベルを、両方 99 まで上げるのではなく、両方 Lv20 になったら魔法剣士になる、みたいな)
  • 人脈 (同級生が大きな会社で役付きになる、ってのは 20 代ではまぁ期待できないでしょう)
  • 意外性やギャップ (若者文化がわかる若者は原宿いけばいっぱいいるけど、若者文化がわかるオッサンは希少性がある)
  • 円熟味とか安心感とかなんかそういうやつ
などで戦う。

時間をかけないとキャッチアップできないものや、どうしても "一度経験する" ことをしないと得られないもの (経験することで明確にアドバンテージになること) で自分を武装するしか無いのかなと。


んでも結局、この記事のタイトルとは矛盾するんだけど、戦うよりは味方につける・味方にしてもらったほうが良いよね。

ってことで、若い世代からも「この人と一緒にやりたいな」と思っていただけるよう精進します。

Q