2013/09/27

子育てパパが睡眠時間を確保する方法 (ぼくの場合)

息子は 2 歳 1 ヶ月 (2013 年 9 月末現在) 。よく動くし、よく喋るし、正直可愛い。平日もなるべく長く一緒にいたい。

一方で、仕事も楽しい。身体年齢はオッサンだけど実年齢はまだ二十代なので (2013 年 9 月末現在) 、バリバリ働きたいお年頃だ。

時間は有限で、誰にも平等に 24 時間しか与えられない (2013 年 9 月末現在) 。何かに時間を割くと、何かを削らないといけない。

子育てと仕事に時間を割くために、何を削るか?睡眠時間?
・・・ぶっちゃけそれはキツい。
1 日 2~3 時間睡眠で働いているような人がいることは承知しているが、ぼくには多分無理だ。1 日ぐらいなら徹夜もするけど、短時間睡眠が 2 日も続くと、あからさまにパフォーマンスが低下するのが自覚できる。

それなりに高いパフォーマンスを継続させるためには、睡眠時間もある程度は毎日確保しながら、子育てと仕事に時間を使うタイムマネジメントをしないといけない。
試行錯誤中ではあるが、ぼくは最近 (2013 年 9 月末現在) こんなリズムで生活している。

03:00 ~ 06:30 起床、仕事 (自宅)
06:30 ~ 09:00 息子を起こし、朝食をとって、保育園に送り、出勤
09:00 ~ 18:00 仕事 (会社)
18:00 ~ 21:00 定時で退社し帰宅、夕食をとって、風呂に入り、息子と寝る
21:00 ~ 03:00 睡眠

3AM に起きる、というところにだけ注目すると物凄い早起きに見えるが、実は 9PM に寝ているので、毎日 6 時間前後は睡眠時間を確保している。
ほんとは 10 時間ぐらい寝たいのだけど、とりあえず 6 時間寝れば極端にパフォーマンスが悪くなることは無い。

会社でも仕事をして、早朝も家で仕事をして、っていうのは一見ワーカホリック風だが、実は家での仕事を会社で定時勤務した後ろにくっつけると、せいぜい夜 9 時すぎまで残業したのと変わらないぐらいの時間でしかない。

一般的にどうなのかはよくわからないが、IT 業界ではこれぐらいの残業は普通なんじゃないかと思う (少なくとも前職の頃のほうが、時間的には長く働いていた) 。グローバルで見ると、働き過ぎのように思われるかもしれないけど。

朝の 3 時から仕事をすると良いこともあって、まず邪魔が圧倒的に入らない。
息子もぐっすり寝ているし、日本人の同僚もぐっすり寝ている。
逆にアメリカは昼過ぎ〜夕方のワーキングアワーなので、そっちとのやり取りをリアルタイムで進めることもできて ウマ- (゚д゚)

んで朝と夜、あわせて 3 時間ぐらい平日でも息子と過ごせている。もちろんもっと一緒にいたいけど、2 時間残業したら帰宅する頃には子どもは寝てしまっていたりするわけなので、そこそこ一緒にいることが出来ているんじゃないだろうか。一緒に風呂に入るのとか超楽しいっす。

ちなみにこの生活をキープするために、夜の予定は極力入れないようにしている。
勉強会とか飲み会とか、本当は出たいのいっぱいあるけど、全部出てたらそれこそ息子と過ごす時間が無くなってしまうので。
人と会うのは、朝食含めた日中に入れている。これについてはまた別途考えを書こう。

あとはゲームとかテレビといった娯楽も無い。あまちゃんも見てないし、n 沢直樹の 1/n 倍返しも 2ch とか NAVER のまとめでネタをチェックしてるだけ。でもこれは斬ってるというより元々あんまり興味が無いだけかも。

したがってドラマの話題には全然ついていけない。
ドラマの話題になると曖昧に半笑いをして合わせていた小学校高学年時代、同じく流行の J-POP の話題を微妙に頷いて受け流していた小学校高学年〜中学校時代、更にはプレステではなく Nintendo 64 派だったためにウイイレのマスターリーグの話がわからずババンギダって何それ美味しいの状態だった中高サッカー部時代、を思い出す 2013 年 9 月末。



だいぶ話が逸れた。

Q

2013/09/23

中国人の褒め方がもはや太鼓持ちかというレベル


シンガポールの同僚からきた質問にメールで答えた。

そしたらCCに入ってた中国オフィスの別の同僚が全返信でコメントをしてきた。いわく、

「グレート!素晴らしいシェアをありがとう。みんな、彼の詳細な説明が凄ぇ分かりやすいから、読んだほうがいいぞ!」

さらに別メールで、ぼくの上司・元上司・上司の上司をCCに入れて追い討ちをかけてきた。いわく、

「素晴らしい気付きを与えてくれてありがとう!貴重な時間を使って、他の国のビジネスを成長させる手助けをしてくれたことに感謝している。」

大げさすぎるわ!
読んでて恥ずかしくなって汗が出てきた。

他の国の人と仕事をしていて、日本人は感謝の気持ちを公に表明するのが少ないなぁと残念に思うことが時々ある。

逆に中国人はやり過ぎやろってぐらい感謝してきて、しばしばカユい気持ちになる。

たぶん中国人と一緒に仕事をする時は、同じぐらいの勢いで感謝を表して、それを更に周りの人からも見えるようにしたほうが上手く回ったりするんだろうなぁ。

Q

2013/09/09

スタートアップ向けイベントを開催

来る 2013 年 9 月 30 日 (月) に、東京で Google for Entrepreneurs Week というイベントを行なうことになった。
(詳細は Google+ のイベントページ参照)

9 月 30 日 (月) 〜 10 月 4 日 (金) の 1 週間かけて世界中で行なわれているイベントで、今年で 2 回目。
去年はスタッフとして参加し、今年はプロジェクトリーダーとして、絶賛準備中なう。

ちなみに 9 月 30 日 (月) にした理由は、時差の関係でたぶん 2013 年世界で 1 発目になるんじゃないか、と思ったから。
別に 1 発目になったところで、何か良いことがあるわけではない。

本業の広告の仕事とは別で、サイドプロジェクトとしてやっているのだが、個人的にけっこう思い入れがあるイベント。
このイベントがっていうより、会社のリソースを使ってどうやってスタートアップに貢献できるかというのが、最近の自分のテーマの 1 つなのである。

2 年間、広告、特に媒体側の仕事をやってきた。
主にサイト・アプリの新規獲得営業をやってきたわけだが、仕事として考えたときにどうしても「既に大きい媒体を獲得する」ことがメインになる。

(ちなみに、わかりやすくするため「新規獲得営業」という一般的な表現を使ってるけど、社内では「パートナーシップ構築」つまり一緒にビジネスを作るパートナーになるという言い方をしている。自分的にも後者の意識でやってきたし、しっくりくる)

個人的には「センスあるしイケてるけどまだ花開いていないメディア」を一緒に大きくするのが楽しいのだが、リソースがかかるわりにリスクが大きい (成功の可能性が見えない、成功したときの大きさが予想しづらい、など) ので、営業としては注力しづらい。

なので、そういう取り組みは営業活動とは切り離して、半ば趣味の世界みたいなカンジでやっていた。
要するに、会社からの評価には関係なくやっていた。
今もちょいちょいやってる。

ただ、「既に大きい媒体」に対する営業ばっかりやっていても、ぶっちゃけそんなに日本に「大きい媒体」って絶対数がない。
しかも、けっこうメジャーどころな媒体の多くは既にウチのプロダクトを使っていたりするわけで。
(そのこと自体は非常に有り難く、喜ばしいことである)

今まだうちのプロダクトを使ってないサイトを獲得し尽くしたら、その後どうするの?

ってことを考えて、「新しい媒体・サービスが次から次に出てきて、大きく育つ」状態になると良いなぁ...と思っていたわけだ。
営業的にもそうだし、そうなることで結果的にインターネットが、人々の生活が、純粋に良い方に向かっていくと思う。

加えて、日本の web サービスやアプリって、市場が中途半端に大きいためにどうしても国内をターゲットにしているものが多い。
別に良いっちゃ良いんだけど、同じ仕事をやってるアメリカや中国のチームメンバーが、グローバルに展開するサービスをサポートしてるのを見ていて、えも言われぬ羨ましさを感じたりもしている。

別に起業・スタートアップといった形態にこだわらず、新しいプロダクト・サービスが作られるその最初の瞬間から関わって、グローバルに大きく成功する手助けをし、その結果として自分の会社の売上・利益にもつながる。
(継続的にやるには、ちゃんとその活動が自社のメリットになっていることって大事よね。一般論。)

そんなことが出来るようになればいいなぁ、なんて思いながら、このイベントをはじめとした取り組みを行なっている。

このイベント単発で終わるのではなく、会社として継続的にスタートアップと関わり、何らかの形で支援していくことが出来ればいいなと思っている。
乞うご期待。

Q

2013/09/08

オセアニアになっております


「オセアニアになっております。坂本です。」って間違って書き出してしまったメール。

これは面白いと思って下書きに保存してたのですが、一晩寝かせた今あらためて見たら全然面白くない。

何だコレは。

昨日の夜のぼくはどうかしていたに違いない。

だが昨日の夜はそれ以外にもたくさんメールを送っていたわけで、どうかした状態で送ってしまって大丈夫だったかなと送信済BOXを改めて見てみようと一瞬思ったが、面倒なのでやっぱ見ないことにした。

全然関係ないが今の会社に入って丸2年がたった。
ただ2周年記念日が旅行中だったため、振り返りの文章を書くタイミングを完全に逃してしまい、どうしようかと今更悩んでいる。

Q

2013/09/05

[全文英語書き起こし] 映画『スティーブ・ジョブズ 1995 ~失われたインタビュー~』 GIZMODO 特別映像

(GIZMODO の元記事)


[00:24]

Bob: I’m Bob Cringely.

16 years ago when I was making my television series Triumph of the Nerds, I interviewed Steve Jobs.

That was in 1995, 10 years earlier Steve had left Apple, following a bruising struggle with John Sculley, the CEO he had brought into the company.

At the time of our interview, Steve was running NeXT, the niche computer company he founded after leaving Apple.

Little did we know was within 18 months he would sell NeXT to Apple, and 6 month later he'd be running the place.

The way things work in television we use only a part of that interview in the series.

And for years we thought the interview was lost for forever, because the master tape were missing while being shipped from London to US in the 1990s.

Then just a few days ago, series director Paul Sen found a VHS copy of that interview in his garage.

There are very few TV interviews with Steve Jobs and almost no good ones.

They rarely show the charisma, candor and vision that this interview does.

And so to honor an amazing man, here’s that interview in its entirety, most of these has never been seen before.

[01:34]

Bob: So I mean, obviously, the Apple II was a terrific success, just incredibly so.

And the company grew like topsy and eventually went public and you guys got really rich.
What's it like to get rich?

Steve: It's very interesting.

I was worth, err, about over a million dollars when I was 23, and over 10 million dollars when I was 24, and over a hundred million dollars when I was 25.

And it wasn't that important, Because I never did it for the money.

I think money is wonderful thing because it enables you to do things, it enables you to invest ideas that don't have a short term payback and things like that.

But especially at that point in my life, it was not the most important thing.

The most important thing was the company, the people, the products we were making, what we were going to enable people do with these products.

So I didn't think about it a great deal and I never sold any stock, and just really believe the company would do very well over the long term.

[02:50]

Steve: You know... one of the things that really hurt Apple was after I left, John Sculley got a very serious “disease”, and that “disease”, I have seen other people get it too, it’s the “disease” of thinking that a really great idea is 90% of the work, and if you just tell all these other people, “here is this great idea!”, then of course they can go off and make it happen.

And the problem with that is that there is just tremendous amount of craftsmanship in between a great idea and a great product.

And as you evolve the great idea, it changes and grows, it never comes out like it starts.

Because you learn a lot more, you get into the subtleties, you also find...

There’s tremendous trade-offs that you have to make, I mean you know there are just certain things you can’t make electrons do, there are certain things you can’t make plastic do, or glass do, and... or factories do, robots do, and you get into all these things, designing a product is keeping 5,000 things in your brain.

These concepts, and fitting them all together in... and kind of continuing to push and fit them together and in new and in different ways to get what you want.

And everyday you discover something new that is new problem or new opportunity to fit these things together a little differently.

It’s that process that is the magic.

So we had a lot of great ideas when we started, but what I always felt that a team of people doing something that’s really believe in is like ...

When I was a young kid, there was a widowed man lived up the street.

And he was in his eighties, he was a little scary looking, and I got to know him a little bit... I think he might pay me for cutting mow his lawn or something...

One day he said, “Come along to my garage, I want to show you something.”

And he pulled out his dusty old rock tumbler, that was a motor and a coffee can and a little band between them, and he said “come out with me”, we went out to the back, and we got some just rocks, some regular old ugly rocks, and we put them in the can with a little bit of liquid and a little bit of grits powder, and we closed the can up and he turned this motor on, and he said, “come back tomorrow”.

And this can was making racket as the stones went around, and I came back the next day, and we opened the can, and we took out these amazingly beautiful polished rocks, err... the same common stones had gone in through rubbing against each other like this, creating a little bit of friction, creating a little bit of noise, had come out these beautiful polished rocks.

And that’s always been in my mind that, my metaphor for a team working really hard on something they're passionate about.

It's that through the team, through that group of incredibly talented people bumping up against each other, having arguments, having fights sometimes, making some noise, and working together they polish each other and they polish the ideas, and what comes out are these really beautiful stones.

So it’s hard to explain, and it’s certainly not the result of one person, I mean people like symbols, so I am the symbol of certain things but it’s really the team effort on the Mac.

Now,

[06:35]

Steve: I... you know, when you get really good people, they know they are really good, and you don’t have to baby people’s ego so much, and what really matters is the work, that everybody knows that and that all that matters is the work, so people are being counted on to do specific pieces of little puzzle.

And the most important thing I think you can do for somebody who’s really good, and who’s really being counted on is to point out to them when their work isn’t good enough, and to do it very clearly and to articulate why, and to get them back on track.

And you need to do it in a way that doesn’t call into question your confidence in their abilities, but... leaves not too much room for interpretation that the work they have done for the particular thing is not good enough… to support the goal of the team.

And that’s a hard thing to do. Err... I always take a very direct approach, so I think if you talk to people who worked with me, err... the  really good people have found it beneficial, some people hated it you know, but ...

I am also one of these people, I don’t really care about being right, I just care about success.

So you will find a lot of people that would tell you that I had a very strong opinion, and they present evidence in contrary and 5 minutes later I can change my mind, because I’m like that, I don’t mind being wrong, and I admit that I am wrong a lot, doesn’t really matter to me too much.

What matters to me is that we do the right thing.

[08:30]

Bob: So what’s your vision of 10 years from now, with this technology that you are developing?

Steve: Well, you know I think the internet and the web.

There are two exciting things happening in software and in computing, one is objects, and the other is the web.

The web is incredibly exciting because it is the fulfillment a lot of our dreams, that the computer would ultimately not be primarily a device for computation but metamorphosis into a device for communication, and with the web that’s finally happening.

Secondly it’s exciting because the Microsoft doesn’t know it, and therefore it’s tremendous amount of innovation happening.

So I think the web is going to be profound in what it does to our society, as you know 15% of the goods and services in the US were sold by catalog over TV, all that would go on the web and more, billions and billions... soon tens of billions of dollars of goods and services are going to be sold on the web.

A way to think about it is ultimately  direct-to-customer distribution channel, and another way to think about it is the smallest company in the world can look as large as the largest company in the world on the web

So I guess... I think the web, as we look back 10 years back now, the web is going to be the defining technology the defining social moment for computing, I think it’s going to be huge and I think it’s breathed a whole new generation of life into personal computing, I think it’s going to be huge.

[10:12]

Steve: I read an article when I was very young, in the Scientific American, and it measures the efficiency of locomotion for various species on the planet, so for you know for bear, Chimpanzee, raccoons and birds, and fish, how many kilocalories per kilometer did they spend to move, and humans was measured too.

The condor won, it was the most efficient,  and the mankind, the crown of creation, came in with rather unimpressive showing about a 3rd of the way down the list.

But somebody there had the brilliance to test a human riding a bicycle.

Blew away the condor, all the way off the charts.

And I remember this really had an impact on me, I really remember this - humans were tool builders, and we build tools that can dramatically amplify our innate human abilities.

And to me, we actually ran an ad line like this very early at Apple, that the personal computer was the bicycle of mind, and I believe that with every bone in my body, that of all the inventions of humans, the computer is going to rank near, if not at the top, as history unfolds if we look back

And it is the most awesome tool that we ever invented, and I feel incredibly lucky to be at exactly the right place in silicon valley, at exactly the right time, historically where this invention has taken form.

As you know when you set vector off in space, if you can change direction a little bit at the beginning, it’s dramatic when it gets few miles on space.

And I feel we are still really at the beginning of that vector, and if we can nudge it into right directions, it would be a much better thing as it progresses on.

And I look, you know we had the chance to do that a few times, and it brings all of us associated with tremendous satisfaction.

Bob: And how do you know what’s the right direction?

Steve: You know ultimately it comes down to taste, it comes down to taste, it comes down to trying to expose yourself to the best things that humans have done, and try to bring these things in to what you are doing.

Picasso had a saying “good artists copy, great artists steal“, and we have always been shameless about stealing great ideas, and I think part of what made the Macintosh great was that people working on it were musicians and poets and artists, and zoologists and historians, who also happened to be the best computer scientists in the world.

But if it hadn’t been for computer science, these people would have all been doing amazing things in other fields, and they all brought with them, we all brought to this effort a very liberal arts sort of air, a very liberal arts attitude that we want to pull in the best that we saw in other fields into this field, and I don’t think you’ll get that if you are very narrow.

[13:52]

Steve: So I don’t think that most of those really best people that I had worked with, had worked with computers for the sake of working with computers, they work with computers because they are the medium that is best capable of transmitting some feelings that you have, you want to share with other people, does that make any sense to you?

Bob: Oh yeah.

Steve: And before they invented these things all of these people would have done other things, but computers were invented and they did come along, all these people did get interested in school or before school, and say “Hey this is the medium that I think I can really say something in”

[14:44]

In 1996, a year after this interview, Steve Jobs sold NeXT to Apple.

He then took control of his old company at a time when it was 90 days from bankruptcy.

What followed was a corporate renaissance unparalleled in American business history.

With innovative products like iMac, iPod, iTunes, iPhone, iPad and Apple Stores, Jobs turned an almost bankrupt Apple into the most valuable company in America.

As he said in this interview, he took the best and spread it around “so that everybody grows up with better things”.


Steve Jobs 1955-2011

間違いとかあったらコメント等で教えていただけると幸い。

Q

2013/09/03

中国アプリデベロッパーと喋って感じた「アプリ海外展開の難しさ」

"ニ〜〜〜ハオ〜〜〜〜〜!!!"
2013 年 8 月中旬、北京 (中国) に出張に行ってきた。

目的は北京で開催されるモバイルゲームイベント (東京ゲームショウの中国版みたいなもの?) で、日本のモバイルアプリ市場についての講演をするため。
それを通じて、中国のアプリデベロッパーにもっと日本進出意欲を高めてもらい、会社としてのプロモーション支援ビジネスを拡大しようってわけだ。

(ちなみにこの記事の中でいう「アプリデベロッパー」は、アプリ内課金を主な収益源とするゲームを想定している。)

中国に限らずだけど、海外のデベロッパーが日本に多く進出してくるようになると、プロモーションやローカライズ等で日本国内にお金が落ちてくる。
その海外マネーを日本に流入させるのがミッションの、外交官とか商社マンみたいな気持ちで行った。
(もちろん、ひとりで妄想してテンションを上げていただけである)

講演は 30 分だけだが、その前日・前々日や講演後に、たくさんの中国デベロッパーに会って直接話をすることが出来た。
名刺交換しただけで 30-40 人ぐらい。
中には収益的に月間数億円は稼いでいたり、ダウンロード数で 1,000 万を超えるようなトップデベロッパーも何人かいた。

その中で共通して感じたのは 2 つ。
  1. 中国トップデベロッパーは海外進出、特に日本・韓国進出に強い意欲を感じている
  2. ただし日本・韓国ともに市場が独特すぎて、中国にいる人 / 中国人からはどうすれば成功できるのかよくわからん

1. 中国トップデベロッパーは海外進出、特に日本・韓国進出に強い意欲を感じている


当然っちゃ当然で、日本も韓国も市場規模がデカいというのが最大の理由。
ソースは App Annie Index
界隈の人にとっては今更だが一応キャプチャも載せておく。
2013年4-6月 Google Play 収益 TOP 5 (AppAnnie)

加えて、米国やヨーロッパと比べて文化的に近いというのも、日本・韓国を進出先として検討する感覚的な理由になっているらしい。

それは中国や韓国の同僚と喋っていても肌感覚でなんとなくわかる。
例えば年上や目上の人を敬うといった、元々儒教国家ならではの感覚・文化的な近さってのを非常に感じる。

例えば飲み会で乾杯するとき、発声は「カンパイ」とか「カンベイ」とか何かすごい近いし、グラスを相手より下げて敬意を表すみたいなことも共通しているらしい。
(若者諸君、ちゃんとやってるか?この旧きよき飲み会文化。ぼくは新卒時代ぜんぜん出来てなかったぞ)

2. ただし日本・韓国ともに市場が独特すぎて、中国にいる人 / 中国人からはどうすれば成功できるのかよくわからん


一方で、市場の独自性ってのがいずれの国も強く、進出を妨げているというのも事実。

例えば中国では Google Play がサービス提供しておらず、Android マーケットは 3rd party のものが数百個ほど乱立しているという。
iOS については Jail Break (脱獄) させて使っているユーザーが非常に多いとか。

アドイノベーション社 石森さんのこの資料が、わりと新しくて網羅的なので、わかりやすいと思う。



韓国については、Sumsung のお膝元なので (なのか理由はわからんが) 、とにかく OS でいうと Androidのシェアが高い。
スマホ普及率も 70〜80% を超えている。
通信環境もめちゃくちゃ良くて、地下鉄とかでも普通に繋がるし、街中だとそこらじゅうで wi-fi が飛んでるし、LTE の普及もどんどん進んでる。

実際去年の夏に行って見たカンジ、ガラケーはオッサンが使っているのを 2 人見ただけだったし、電車の中ではヘッドホンをつけた若者が大きめのスマホをずーっといじっている姿をよく見た。

そして Kakao 。
プラットフォームとしては Google Play がメジャーだが、その中に更に配信プラットフォームとして Kakao (チャットアプリ Kakao Talk で有名。日本でいう LINE ゲームみたいなもの) があり、ゲームはそれ経由のダウンロードが非常に多い。 

このあたりはデータも含めて、メタップス社 佐藤さんの記事に詳しい。

 【Google Play】1年で見えてきた【北米+日本+韓国】3つの巨大アプリ市場ざっくりまとめ。 (Apr 7, 2013)
 【韓国GooglePlay攻略】 韓国でAndroidアプリを出す際に見ておきたいポイントまとめ (Jan 7, 2013)

これらのマーケットへの進出は、多くの日本のデベロッパーにとっては「何だかよくわからん。難しい!」と認識されている。
だからこそ、上記のようなノウハウを持っている会社は非常に貴重な存在だ。

それと全く同じように、日本のマーケットも「どうやったら成功できるのか、よくわからん」という風に、中国のデベロッパーからは見られている模様だ。
特に、日本のユーザーがどういうコンテンツを好むのか、という部分 (微妙な文化的な差異) が彼らからは良くわからないらしく、すげー質問された。

プラットフォームとしては、パズドラ以降ネイティブアプリがメジャーになってきている昨今、とりあえず App Store と Google Play を押さえておけば基本 OK 。
プロモーションも、お金あるところはブーストとかアドネットワークとか、代理店を通じて一通りやっているところもちらほら。

ただ、実際それで大ヒットになっているかというと中々そういう事例はまだ少ない。
その理由がどこにあるかというと、彼らも感じているところで、結局日本のユーザーに好かれて、長い期間アクティブに遊んでもらう、更には一定割合チャリーンと課金してもらうための、コンテンツ作り・運営のノウハウ部分だ。

まぁ考えてみれば、そりゃそうだ。
日本のデベロッパーを見ても、ビジネス的に上手くいってるところとそうでないところの差異は、突き詰めるとここの差分に行き着く。
プロモーションとかは、同じ代理店とか使ってればある程度ノウハウが横展開されるわけで。

言語のローカライズは、金かければちゃんとできる。
ただ、コンテンツのカルチャライズ (文化的な差異を適合させること、かな) と、日本人が喜ぶ運営 (サポートとか、バグ後の対応とか) のところは、誰かちゃんと日本人ユーザーの気持ちが分かっている人がいないと、ハンドリングが難しいってのは避けられない事実だろう。

なので、そういうアドバイス、さらにガッツリとハンズオンでサポートできるような人・会社があれば、中国デベロッパー向けのコンサルかレベニューシェアでけっこう良いビジネスが出来ると思う。
単にプロモーションの支援ってだけじゃなくて、実際アプリを開発・運用した経験を踏まえた、成功による利益を共有するパートナーシップって形が良いんだろうな。

でも相手が中国企業ってなると、また独特の商慣習とかがあったりするんだろうから (ぼくは今回はただ喋っただけなので、そのへんはよくわからない) 、全部出来る人・会社はかなり限られてくるんだろうな。

そんなことを考えた中国出張だった。

この 2 年で中国・韓国・シンガポール・インドに出張を達成したので、あと APAC だとオーストラリア、それからやっぱりマウンテンビュー本社と、アイルランドのオフィスにも行ってみたいなあ。

Q