2013/11/29

起業に興味ある人はもっと気軽にスタートアップをお手伝いすればいいと思うの

ボランティアで知り合いのスタートアップ (※) をお手伝いしてたりするが、めちゃめちゃ勉強になるし楽しいし多少は有り難がってもらえるから、もっとみんなやればいいと思うよ!

特に「起業」とか「スタートアップ」に興味がある、大企業に働いている人 (そう、ぼくみたいな、そして、あなたみたいな)。

※ ぼくが手伝ってるスタートアップを Facebook 上では「チームたつお」って呼んでいたりする。が、チームとしての活動実態はまだ何も無い。どうしよっかなあ。

めちゃめちゃ勉強になる


スタートアップはかくあるべき、みたいな論って本とか Web 記事とかでいっぱいある。
でも、それを知ってるのと、実際にやれるのって、全然違うんよね。

今けっこう力を入れて手伝ってるところも、たくさん「あ〜こんな失敗談、どこかで読んだことがあるなぁ」っていう失敗をしている。
現在のところはそこまで致命的な失敗をしていないのが救い。

なんで知ってたのに未然に防げなかったのか...って正直いま結構へこんでいるのだけど、一方で、今度またイチからやるときは同じ失敗はしなくなるだろうな...とも思ってる。
失敗体験ってやっぱり、心の底に重たく残るから。

スタートアップの失敗は、スタートアップでしか体験できないものが多い、けど自分が起業して失敗したら場合によっては大きな痛みを伴う。

誤解を恐れず言うと、あくまでボランティアという立場でスタートアップに深く関われば、リスクゼロで失敗を体験できる。
これはマジでアツい。
どれぐらいアツいかは、そりゃもう体験してみないとわかんねーぜ。

楽しい


スタートアップって「成長か死か」みたいなところあると思うんよ。

もちろん、年数百%の急成長なんてしなくても、現状維持で中小企業として生きながらえるって道もあるのだけど...それは定義からして「スタートアップ」じゃないし。

だからスタートアップをやってる人は前しか見ていない。
脇目もふらず、猪突猛進、爆速、驀進。
やること言うこと基本ポジティブ、っていうかポジティブなこと考えないとやってらんない。

前しか見るな!!!

いや、もちろんスタートアップだってリスク管理やトラブル対策とか、ネガティブなことを考えて備えたりはしているのだけど。
でも少なくとも大企業と比べると、停滞・マイナス成長とか、社内政治・調整みたいな内向きの話とかは、圧倒的に少ない。

だからそのポジティブな空気に感化されて、一緒にいて凄く楽しい気持ちになるんよ。

多少は有り難がってもらえる


ちょっと残念な話ではあるのだけど、日本ではまだまだ大企業をやめて起業したりスタートアップに転職したりってのは、メジャーではない。
(他の国では知らないけど、特に米国と比べて)

でも良い大学を出た、基本性能の高い人の多くは、大企業に就職している。

ってことは、スペックが高い人材は大企業に溜まる。
スタートアップがハイスペック人材を集めるのは大変だよ本当に。

だからボランティアって形でも、何かしら専門知識や経験がある人は、スタートアップでは重宝がられる。
っていうかぼくも手伝いながらだんだんスタートアップ側の気持ちになってきてるのだけど、マジ手伝って欲しいって思うわ。


ほんとはもっと色々書きたいのだけど、息子が起きてきたのでこのへんで!

Q

2013/11/23

Startup Weekend Tokyo を通じて考える、ハッカソン形式イベントの運営3ヶ条 #72時間

2013 年 11 月 22 日 (金)〜24 日 (日) の 3 日間、弊社 Google Japan オフィスにて、Startup Weekend Tokyo というイベントをホストしている。

(ちなみに 2014 年 1 月 24 日 (金) に、NHK 総合の「ドキュメント 72 時間」って 30 分番組に大々的に取り上げられるらしいよ!)
(このボタンこのボタン→ を押すと自分の Google カレンダーに予定を追加できるよ!)

 

ほぼ初対面の 100 名以上の参加者がチームを組み、54 時間の間にサービスを作ってローンチする!という、スタートアップのお祭りのようなイベントだ。

実は Global Startup Battle という世界規模のコンテストの、日本予選も兼ねている。
(上位 2 チームが US で行なわれる決勝戦に進出できる)

今回ぼくは参加者ではなく、メンター/コーチという立場で参加している。

Startup Weekent Tokyo のサイトより転載
 
2 日目には 1 チーム 15 分ずつ、 7 チームで計 2 時間ほどメンタリングセッションを担当したほか、いつでも相談を受け付けるブース「たつおの部屋」を勝手に作って、いくつかのチームにかなり深く踏み込んだアドバイスを行なった。

まだ 3 日目の途中で、各チーム最後のプレゼンに向けて最後の追い込み中ではあるのだが、先日の TechCrunch Tokyo Hackathon に出場者として参加した経験も踏まえて、ハッカソン的なイベントを成功させるために必要な要素について考えてみたいと思う。
(マニュアル的な何か、ではないのでご了承願う)

1. 司会者の温度感とイベントのビジョン


2 つの要素を 1 つの項目に書くなと怒られそうだが、これらはマッチしてこそ意味がある。
イベント全体の色というか大きな方向性は、けっこうこの要素で決まってしまるんじゃないかと思う。

たとえば今回の Startup Weekend Tokyo の総合司会である Akihiro Habuchi 氏。

太いほうがぼく、細いほうが Habuchi 氏

彼は非常にハイテンションで、声が大きく、ストレートな物言いをし、関西弁だ。
参加者を煽ったり、モチベートするのが上手。
自分の思いを語ることでオーディエンスを巻き込むことも出来る。

彼が作った空気のお陰で、作りたいサービスをピッチして仲間を募るコーナーなどは、熱気あふれる素晴らしい雰囲気になった。

終了後に実際にサービスを実現したり、起業したりといった「アクション」を重視しているこのイベントの司会としては、彼のような「思い・ビジョン」で参加者を energize するようなスタイルが向いているのだと思う。

一方で TechCrunch Tokyo Hackathon のほうは、起業っていうよりはエンジニアリング的な意味でハックすることに重きを置いているイベント。
API いくつか提供するので、どれかを使ってプロダクトを開発してねー、と。
審査基準に「マネタイズ」要素は無かったし。

なのでターゲットはピュアに engineer / designer で、彼らに対するアプローチとしては「そんなにガツガツしない」「まったり」のほうが正しい。

2. hacker, designer, hustler の人数バランス


こういったイベントのゴールって往々にして、最終日までに「プロダクト」と「プレゼンテーション」を作り上げること、であることが多い。
プレゼンテーションは上手い下手はあるけど、ゆーたら誰にでも作れるものではある。
だがしかし、プロダクトは (IT 関連である限り) エンジニアがいないと作れない。
洗練されたプロダクトを作るためには、デザイナーがいたほうが絶対いい。

自分の blog で「非エンジニアの戦い方」を書いておいてこんなこと言うのもなんだが、そういう意味で最も essential なのはエンジニア (hacker) だ。
次がデザイナー (designer) で、hustler (ビジネス系) はせいぜいチームに 1 人いれば十分かなと。

(参考: 500 startups Dave 氏のインタビュー記事)

統計とったわけではないが、今回の Startup Weekend Tokyoはデザイナーが激レア (5%) 、エンジニアがレア (20%) 、ハスラー過剰 (75%)、という印象。

ハッカーは何人いるでしょ〜か?

8 人チーム、エンジニア 1 人、残り 7 人ハスラー、みたいな人数構成のチームもあるみたいだ。
ハスラーたちは何をしてるんだろう。(揶揄ではなく純粋に疑問)
 一方前回の TechCrunch Tokyo はエンジニアの比率がわりと多く (50%) 、ハスラーがまあまあ (40%) 、デザイナーが超レア (10%) ぐらいだったかな。
日本のスタートアップ界にもっとハッカーを!」っていうのが明確なメッセージだったので、ある程度狙いだったのではないかと想像。

TechCrunch がわざわざ上記のようなメッセージを出していることと、今回の Startup Weekend の現状を見る限り、いわゆる「スタートアップ」「起業」といったキーワードに反応する層には圧倒的にビジネス系の人が多いんだろうな。

主催側としては、デザイナーとエンジニアをなるべく多く集める努力が必要で、かつ可能であればハスラータイプの人数を制限する工夫 (役割毎に人数制限をつけるとか、スペックで応募資格を作るとか) を行なったほうが良いバランスになると思う。

3. 応募前のゴール共有


今回の Startup Weekend は「行動を起こす」ことを最も重視しているようだ。
3 日間でプロトタイプを作るだけでなく、EXECUTION(アイディアを形にする実行力があるかどうか)、というのが評価ポイントにもなっている。
当然、イベント後の起業ってのも奨励している風。

会社辞めてから参加してる人までいたもんね。
順番逆のほうが良くね!? って正直思ったけど。



Takumi Shimizu 氏がんがれ...

ちなみに SENSEI NOTEStorys.jp なども Startup Weekend Tokyo から出てきたサービス (企業) らしい。

一方で TechCrunch Hackathon はイベント紹介記事にも書かれている通り「力試しや、経験、ネットワーキングの場として是非参加してみてほしい」という位置づけ。
サンプル数は少ないが、起業のきっかけや仲間作りといった明確な目的のために参加している人は非常に少なかったと思う。

その色は、集客時点で凄く明確にしておいたほうが、参加者にとってハッピーになるはず。
例えば今回のイベントには、上述のようにイベント後に起業する前提で来ている人も少なからずいる一方で、 「力試しや、経験、ネットワーキングの場」として参加している人も混在している。
これらのタイプが同じチームになって、いざイベントが終わったときって、もしかするとその後の方針で困っちゃうことになるんちゃうかな。

そのイベントを通じて参加者にどんな体験を提供したいのか、何を持って帰って欲しいのか、イベント後に参加者にどういう行動をとって欲しいのか、を明確に参加検討してる人に伝えることが主催側の義務かな。
「色」に沿わない人は排除することだって、もしかするとやったほうがいいかもしれない。



というわけであと 2 時間ぐらいで決勝プレゼンが始まるわけだけど、ぼくがアドバイスしたチームは果たして優勝できるのだろうか。

そして優勝したチームもしなかったチームも、明日からどんなアクションをとるのだろうか。

イベントはもう終わるけど、ここから新しい何かが本当に始まるのだろうか。

Q

2013/11/16

サービスネタ : イベントチケットのオークションサイト

こんなんあったら良いな、って思った WEB サービスの案について書いてみる。

一言でいうと


イベント・勉強会のチケットのオークションサイト

なんで「あったら良いな」って思ったか

いわゆる「問題を見つけて、解決しろ」でいう「問題」の部分

行きたいなーって思ったイベントとか勉強会が、すぐ定員に達しちゃって行けない!ってことないすか?
例えば「あの有名デベロッパーが成功の秘訣を語る!アプリセミナー@渋谷 定員100名【大人気につき増員しました!】」みたいな。

でも実際行ってみると、しょーもない人いるやん。笑

しょーもないってのは、例えば講演を聞くだけ聞いて何も実践しない人とか。
概念的に言うと、せっかく価値のあるイベント・勉強会から、世の中に何の価値も還元しようとしない人。

もしかすると、定員のせいで参加出来なかった人が、上記の人の代わりにその会に参加できていたら、それを活かして世の中に何か価値を生み出せていたかもしれない。

これは「参加出来なかった人」だけじゃなくて、世の中全体が機会損失を被っているんですよお姉さんわかりますか。

どうやって解決するのか


 イベント・勉強会に参加したい人が、参加申請時に「幾ら迄ならお金を払っても良いか」を登録 (入札) する。
高い金額を入札した人から順番に、定員に達するまでが、実際に参加できる人。

現状あるような、登録した先着順とか、完全抽選では無い。
一度買ったチケットを後から売買するっていう仕組みでも無い。

これがあるとどうなるのか


理論的には、そのイベント・勉強会から、より高い価値を世の中にフィードバックできる人が参加できることになる。

前提としては、応募する側が「この会に参加することで、自分は幾らの経済的価値を生み出せるか (もしくはその期待値)」を知っていること。

例えば、その会に参加して知った情報を活用して、売上を 100 万円伸ばすことが出来、その結果として自分のボーナスが 1 万円増えることが期待できるとする。
その人は、9,999 円までなら、払っても利益が出ることになる。

実際には時間コストとかがあるので、3,000 円ぐらいで入札することになるのかな。

そこまで正確に、得られる経済的利得ないしその期待値を計算するのは難しいけど、とりあえず、上に書いたような「聞くだけ聞いて何も実践しない人」とかが来ることは劇的に減るんじゃないかと思う。

必要な機能


EventRegist とかであるようなイベント管理・決済・チケット機能に、楽天オークションみたいな最低価格の表示、決済価格決定 (2nd price?)、落札者決定といったアルゴリズム・機能があればたぶん OK。

決済は落札者が決まってからになるので、そこをどうするかが課題になりそうだな。
入札時にいったんカード情報とかをとっておいて落札者が決定してから決済するのか、入札時点では本人確認のみで決済はせず落札後に支払を依頼する形にするか。

前者が出来れば楽だけど、もし難しくて後者にした場合、どうしても落札しても支払をしない人が出てきちゃう。
そういう人に何らか負のインセンティブをつけないといけないな。


というわけで、誰かこのサービス作ったら教えて欲しい。
イベント開催側として使いたい!

Q

2013/11/12

非エンジニアが TechCrunch Tokyo 2013 Hackathon で入賞できた7つのポイント

AppSocially 賞を Get した Team 6th Man カッコいい
生まれて初めて出たハッカソン、しかもテッククランチ主催っていういかにも Geek が集まりますよってカンジのイベントで、Engineer ではないぼくがエンジニア・デザイナーと組んで賞を穫ることができた。

TechCrunch Tokyo での Hackathon は今年が第1回目で、ぼくたちが穫った AppSocially 賞は最初に発表されたので、つまりぼくたちは TechCrunch Tokyo Hackathon 史上初の受賞者ってことだな。
だから何やねんって話やけど。

どれぐらい一般化できるかは不明だが、非エンジニアがプロダクト作りにおいてどうやって価値を出すのかっていう観点で、学びの多い 2 日間だった。
ベルサール渋谷ファーストが戦場に!

チーム


初日の朝、まず自己紹介してチーム作り。

全員の自己紹介を聞いて「バックエンド強いエンジニアが貴重そうだ!」と直感し、真っ先に Yuto Takei 氏をナンパ。
ちなみに直感の根拠は無い。
殺し文句は「君、息子と同じ名前なんだよね」
実は彼、今年の未踏プロジェクトに採択されている「突出した若手人材」だったってことを、最終プレゼンの後に聞いた (笑)。
逆に、よく一緒にやるのを快諾してくれたなぁと。

続いて仲間になったのは、デザイナーの Takumi Kimura 氏。 
プレゼンでは「さやか」役を立派に務めた
まだデザイナー歴は浅いとはいえ、Illustrator / Photoshop は問題なく使えるということで、2 日でプロトタイプを作る上では全く問題ない。
というか貴重な戦力。
この風格でぼくより 5 学年下。。。

これで一応 Engineer, Designer, Hustler の 3 役が揃ったわけだが、Yuto 氏がフロントエンジニアもいたほうが良いということで Kazuki Nishiura 氏をスカウト。
その後さらに Takuya Miyamoto 氏も加入。
左 : Takuya 氏、右 : Kazuki 氏
この 2 人はアプリとして実際に「動く」ものを、短期間でしっかり作り上げてきてくれた。
プレゼン直前にエミュレータが動かない!ってなったときは正直言って脇汗かいたが、発表前にきちんと直してくれたし。

Kazuki 氏は他の開発メンバーにも適切に指示を出して開発ディレクションまでしてくれて、ホント任せっぱなしでよかった。

エンジニア 3 人、デザイナー 1 人、その他 1 人 (ぼく) というチーム構成だったが、プロダクトを作るというこのフェーズではこれぐらいエンジニアに寄ったバランスで良かったと思う。

これ以上「その他」が増えても正直そんなにやること無かったし。
「会社にする」「サービスを広める」「儲ける」ってフェーズになったら増やせば良いと思う。

ぼくが何で貢献したか


参加前ぼくが想定していた "チームに貢献できるポイント" は以下の通り。
  • アイデア出し
  • ビジネスモデル作り
  • マネタイズ
  • マーケティング
  • プレゼン
審査基準が「デザイン」「アイデア」「完成度」の 3 つで、ビジネスとしてどうかは考慮しない!と初っ端に言われて、(∩゚д゚)アーアー聞こえなーい ってなった。

アイデア出し


特に以下の 2 点を意識した。
  1. 意外性
  2. 雰囲気作り
1.についてはメンバーがぼく以外エンジニアかデザイナーってことで、話が「技術的に何が出来る・出来ない」に陥りそうになったときに、「ユーザー的に面白いかどうか」や「世の中にニーズがありそうかどうか」といった違った視点を投下するよう試みた。

2.は非エンジニアだからというよりは性格的なものだが、チーム全体を明るくポジティブなムードにするのはぼくの「やるべきこと」だと常に思っている。
誰かがちょっと面白いことを呟いたら、必ず拾ってツッコむ、とか。
あと絶対にアイデアを批判しない (認めて、さらに被せる) のも意識してやっていることの 1 つ。

結果として、ブレストのときから全員が爆笑しまくっていて、アイデアを出すのがめちゃくちゃ楽しかった。
途中で有リ得ナイほど卑猥なサービスに走りそうになったが (割と真面目に検討していた) 、最終的にはかなり筋がいいプロダクトが出来たし。

プレゼン


これはもう何よりの得意分野ってことで、発表内容も資料もぼく 1 人で担当した。
3 分という短い時間でのピッチは初めてだったが、「1 番伝えたいことは何か」に徹底的に絞り込むことを考えて、それをサポートする内容以外は全て削っていった。

個人的な活動として、友達のスタートアップに対してプレゼンテーションのアドバイスをするってことを時々やっている。
その時に使っている資料を、今回は自分が生徒になったつもりで見返した。
良いアドバイスが一杯書いてあった (笑)。

時間配分が 60 点だったが (Demo のところで手間取った。練習不足)、その他はそこそこ上手く出来たんじゃないだろうか。

AppSocially 賞を下さった AppSocially 社エンジニアの Shuichi Tsutsumi 氏からも Facebook 上で「Tatsuo Q Sakamoto 氏によるプレゼンが芸人かというぐらいうまかったです(笑いがあって、テンポがよくて、わかりやすかった)」というコメントをいただいた。
エヴァンジェリスト冥利に尽きる。

どうでもいい hack としては、今回も Steve Jobs のコスプレ (黒タートルネック、青ジーンズ、白スニーカー) によって掴みの笑いをとった。
人はそれを「出落ち」と言う
 
ちなみにプレゼン資料は SlideShare に上げたので、暇な方は見ていただければ。


また、ぼくの担当ではないが、クライアント側のソースも Kazuki 氏が github に age てくれた。
(╭☞•́⍛•̀)╭☞ daisy1754 / DoyaChat
一部コピペコードもあるとのことだが、そこはまぁハッカソンなので (笑)。

## 11月13日15時追記 サーバー側のコードも公開されました。
## (╭☞•́⍛•̀)╭☞ yutopio / DoyaChatServer 

リーダーシップ (ディレクション / マネジメント)


これは参加前には予想していなかったのだが、意外と価値を発揮できた部分なんじゃないかと自分では思っている。
ちょっと自信になった。

「こんなカンジのアプリを作ろう」ってのが何となく固まった際、それを紐解いて
  • ユーザーは何をするのか / どう見えるのか
  • クライアント側 / サーバー側ではそれぞれどのような処理を行なうのか
  • 画面にはどういう構成要素があるのか
といったことを考えた。

それを画用紙に太っといマーカーでお絵描きし、全員と認識合わせ。
完成形のイメージを共有できたので、手戻りがほとんど無いまま完成まで突っ走ることが出来たのは良かった。

また、会場で作業時間がほとんど取れなかったので、初日の夜解散する直前に、自分も含めた全員に宿題を出した。
  • エンジニアは、翌日朝 9 時半までに最低限この機能を実装してくる
  • デザイナーは、翌日朝 9 時半までにこの素材を何点作ってくる
  • ぼくは、翌日朝 9 時半までにプレゼンの叩き台を作ってくる
  • 翌日午前中に、作ってきたものをガッチャンコして完成させる
秘密の Facebook グループを作って (こういう雑用はぼくの仕事)、夜中の作業中はそのグループ内でやり取りをした。

あと初日が終わる前に全員に徹底したのが、あくまでこのイベントのゴールは 2 日目午後の発表なので、その時までに必要ないものには手を付けるな、ということ。
小澤さんの言う「51 点を目指す」ってやつだ (実際このフレーズを使った)。

例えば顔の表情の素材とかは眉・目・口でそれぞれ 2 点ずつあれば最低限動いてるようには見えるし (もっと少なくても良いかもしれない)、顔を認識してアバターの表情を変えるところも「とりあえず動けばいい」ので精緻な解析は必要ない。

とにかく時間が限られるので、本質的に重要じゃないことに少しでもハマると命取り (間に合わない) になりかねない。
そこはきっちり優先順位を付けてやろう、というのを心がけた。

ここの項目には「リーダーシップ」と書いたが、別にぼくが全員を指揮系統下に置いたとかそういうことでは一切ない。
むしろ任せられるところはとことん丸投げして、口も出さなかった (出せなかった、というのもある)。
そういう意味では、全員が自分の担当範囲でリーダーシップを発揮したと言える。

ただ自分はものづくりにおいて一切スペシャリティが無いので、ならば「最高品質の潤滑油」になろうと思った。
邪魔しない程度にこまめに声をかけ、困っている人がいたら助けられる人を探す、ということを行なった。



長くなってしまったが、自分が今回の Hackathon 参加を通じて学んだのはこんなところだ。
非エンジニアでこれからハッカソンに参加する人 / 参加を迷っている人や、プロダクト・サービス作りに関わってみたい人などにとって、少しでも参考になれば良いと思う。

あと、一緒にサービスを作りたいっていう人 (特にエンジニア)、こういったイベントに一緒に出たいっていう人、プレゼンについて教えて欲しいっていう人がいれば、遠慮なくナンパしていただきたい (笑)。
今の会社を辞める気は今のところ全く無いけど (やりたいことがあるので)、プライベートでは色々面白いことやりたい!

他のメンバーが同じように思ってくれるのであれば、かつ状況が許せば、個人的には今回チームを組んだメンバーと一緒に何かやりたい。
スペック的にはもちろん申し分ないし、何より一緒に 2 日間やっててホント楽しかったのは、いいチームに恵まれたおかげだ。

チームのメンバーと、賞をくださった AppSocially 社 & Shuichi Tsutsumi 氏、最後にこのような素晴らしい機会を作ってくれた TechCrunch & MA9 & API 提供企業の皆様に、心より御礼申し上げる。

Q


P.S. 最終プレゼンの審査員 4 人中 2 人が友達だったのはワラタw
Skyland VenturesYoshihiko Kinoshita 氏と、Samurai IncubateShota Morozumi 氏は、一体ぼくたちのチームに何点つけてくれたのだろうか。
(最優秀賞は穫れなかったので)

P.S.2 個人的には Incubate FundHiroshi Sasaki 氏に結局挨拶できなかったのが残念。IVS で是非。

2013/11/08

対ガチムチ外国人4人!男のお・も・て・な・し

今週はモバイル広告関連のプロダクト マネージャーが世界の色んなところから来ていたので、その人たちとのミーティングと準備で半分以上を費やした。

今日 (金曜日) が帰国の人が多かったので、昨日の木曜の夜が Last Night 。
ということで、公式にはチーム飲み等は開催されなかったのだが (初日にやった) 、せっかくなので半分ぐらいのメンバーを夜の東京観光に連れていった。
(週末を挟まないので、ほとんど観光の時間が無かったのだ)

メンバーは、日本人はぼくと後輩の 2 人、外国人が 4 人。
全員、野郎だ。

といっても普通の施設やお店は 20 時とかで閉まってしまうので、行程としてはこんな感じになった。

【18:30~ 百貨店散策 @銀座】
家族へのお土産に浴衣とコスメを買いたいって人がいたので。
浴衣とかシーズンじゃないし無いだろって思いきや、松屋銀座の 7F にはあった。

1 人のメンバー (米国在住インド人) は「日本製の化粧品なんだけど、海外とかだと買えないようなのが欲しい。Shiseido や Kanebo はヤダ」とか言いだす。
松屋銀座の受付のお姉さんに聞くと、7F には独立系ブランドのコスメ店舗が入ってるという。

その中の一つ、金沢の酒蔵 福光屋 にて、コメを発酵させて作った化粧水・クリーム類を発見。
説明したときの聞こえが凄く良いよねってことで、そこの化粧品を $200 弱ほど購入。

「お前がおらんかったら絶対こんな店見つからんかったわ!!」(英語) といたく感謝された。
しかもサプライズで、その福光屋で純米大吟醸を買ってお礼にってプレゼントしてくれた。

酒もらったのもまぁ嬉しいけど、それよりこちらのホスピタリティを感じて、感激して、感謝してくれたっていうのが良いよね。
逆にぼくが本社に行ったときには「お前ら全力でもてなせ俺を」(英語) って言っておいた。笑

【20:30~ 夕食 @銀座】
神戸ビーフハンバーガーが食べたいとか言い出した。
(米国だと、和牛の美味しいハンバーガーは「神戸ビーフハンバーガー」らしい。よくわからん)

探してすぐ見つからなさそう (チェーン店以外は、アメリカンスタイルのハンバーガー屋ばっかり) だったので、華麗にピボットして、美味い焼肉屋に行くことにした。
これはすぐにトラジが近くにあったのでそこに入った。

美味い肉やシーフードのコースを頼んで、ビールと焼酎を飲みながら語って、楽しかった。
ぼくともう 1 人いた若い日本人で、食材を焼いて配ったりしていたら、それもなんか驚きというかヘーッて感じで見られた。
「これがジャパニーズ年功序列やで」(英語) って言っておいた。

このあと、家のトイレが詰まったといって後輩が離脱し、日本人はぼく 1 人に。
こっちは詰んだ。

【22:30~ドン・キホーテ @六本木】
彼らのホテルが六本木だったので、六本木に帰還。
忍者コスチュームが買える店はないのか?と本気か本気かわからない (たぶん本気) ことを言ってたやつがいたので、迷わずドンキに連れていった。

大人と子どもの「おもちゃ」がすぐ隣のセクションにあることに非常に驚いていらっしゃった。
曰く「これ米国だったら犯罪だぜ!」(英語) いや日本でも微妙なラインだが。

 超色々な種類の品物が、雑多に並べてあって、歩いて見て回って掘り出し物を探すのが楽しい。
「それが、すぐに買いたいものが見つかるシンプルな Amazon と、楽天って日本最大の EC サイトのユーザー体験の違いさ!」(英語) とドヤ顔で語っておいた。
 なるほど〜って言ってた (英語) 。
みんな IT クラスタだからこういう話は好きなんだぜ。

【23:30~ カラオケ SHIDAX @六本木】
やっぱりカラオケには行きたいってことで、ドンキの向かいに連れていった。
個室カラオケが初めてって人もいて、最初っからうるさかった。

ぼくは終電が近かったので、受付だけしたら帰るわって言ったら、「1 曲だけ歌っていけ YO!」(英語) と。
なんで引き留め方だけそんなに日本人と同じやねん。

1 曲みんなで Backstreet Boys "I want it that way" を合唱したあと (男 5 人。人数もピッタリ) 、一人で Thee Michelle Gun Elephant を熱唱してドン引きさせてから帰った。
画像はイメージです

 クタクタになって家に帰ったのだけども、やっぱ言葉とかもあるけど心をこめて「お・も・て・な・し」すれば気持ちは通じるし、外国人は特にストレートに感謝の気持ちを伝えてくれるからコチラ側も心地良い。

大変だったけど、また海外からゲストが来たときは何かやってあげようと思った。

Q

2013/11/07

[ひとりブレスト] 気軽にスタートアップを応援できてあわよくばリターンが貰えるかもしれないシステム

(Tatsuo Sakamoto は心の中で Spinout を応援しています)
 
日本って、大企業に優秀な人が多いと思うのだよ。
能力・知識・ノウハウ・人脈など色んな面で。

そしてなかなかスタートアップ・ベンチャー界隈に流出してこない。

伊佐山さんも著書「シリコンバレー流 世界最先端の働き方の中で「スタンフォード MBA 時代の同級生は 10 年後に半分ぐらい起業するかスタートアップで働いているけど、東大出身でスタートアップにいる人の割合は非常に低い」みたいなことを書いてた。(数字はうろ覚え)

それを変えるには時間がかかると思う (市場だけでなく文化・慣習も変えないといけない)
なので、現状の制度・文化の中で実現できる仕組みって無いかなーと妄想してみた。
(既にプロボノってのはあるけど、ノンインセンティブだと継続性に問題があるし、スタートアップ側からもどこまでコミットしてくれるのかっていう不安があると思うので)

題して【ストックオプション争奪! hogehoge 株式会社応援 Facebook グループ】
(hogehoge のところには会社名が入る)

☆手順☆
  1. hogehoge 株式会社の担当者が秘密の Facebook グループを作成
  2. Facebook グループに自社を手助けする意思のある知人 (以下「サポーター」) を個別に招待
  3. Facebook グループに対してバーチャルのストック (オプション) を付与 (5-10% ぐらい?)
  4. hogehoge 株式会社が助けてほしいことがある時、グループ内にポスト。その際、実現してくれた人に対して何ポイントあげるかを書く
  5. サポーターが hogehoge 株式会社のニーズに応じて助ける
  6. 助けてくれたサポーターは、4. で規定されたポイント数をゲット!
  7. 資金調達を行なうタイミングとかで、それまでに付与されたポイント数で加重して、3. で付与したストック (オプション) を個々のサポーターに分配

☆イメージ☆
  1. hoge 社長Tatsuo さん、ちょっと手伝ってよ!今の会社辞めなくていいから」
  2. Tatsuo「いいよー。副業禁止だからお金じゃなくて何かストックとかくれない?」
  3. hoge 社長「貢献度に応じてあげるよ!」Facebook グル-プに追加
  4. hoge 社長 "商談したいから ○○ 社の人紹介キボン。社長・COO は 20 ポイント、その他は 10 ポイント" Facebook グル-プに投稿
  5. Tatsuo「おぉここの社長知ってるわ。"社長紹介します、メールに CC するので宜しく" っと。」20 ポイント GET
  6. hoge 社長 "あざす!じゃあ勢いで、東証一部上場の ●● 社の社長紹介して欲しいナー。50 ポイントで"
  7. Tatsuo ほかサポーター「「50 ポイント!うぉぉぉぉぉぉwwww」」
  8. 後日 hogehoge 社がシリーズ A の調達をした際、Tatsuo は全 28,000 ポイント中 5,600 ポイントを獲得していたため、10% x 5,600 / 28,000 = 2% 分のストックを得る。時価総額にして 4,000 万円分に相当。税金がかかるため実際にはシリーズ A に参加した VC に全て買い取ってもらい、税引後の実質 2,400 万円ほどのキャッシュを得た

うん、全然わかりやすく書けんかったわ。
そして全然調べてないから、たぶん法務・税務的に問題あるかもしれない。
誰か詳しい方、教えろください!

Q