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2017年8月27日日曜日

#読書メモ 『スタートアップ・バブル』by ダン・ライオンズ

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たまたま Kobo ストアで見つけて読んだ本。
衝撃的に面白くて、一気に最後まで読んでしまった...!

「ニューズウィーク」を突然クビになって、新進気鋭の IT スタートアップ「ハブスポット」に勤務することになった、50 代男性のルポ (ノンフィクション)。
映画「インターンシップ」みたいな、さえない中年男が奮闘する話かと思いきや、むしろ逆に "良識と経験のある" ビジネスパーソンから見ていかに "IT スタートアップ界隈" が狂っているかをエピソードを基に書いた、なんとも風刺と示唆に富んだ話だった。

明るく華やかなイメージとは裏腹に、テクノロジーの裏付けのないクソみたいな製品をセールスとマーケティングの力で顧客を騙して売ったり、経験のない若者を "カルト的に" 洗脳して薄給でハードワークさせたり、赤字続き (黒転の見込みもない) のに投資家ともども株価を吊り上げて私服を肥やしたり、など "どこかで聞いたような" 話が盛りだくさん。
笑えるエピソードなのに笑えない。。

そして終盤につれ、ちょっと頭のイカれた?上司からのパワハラからの即日解雇、そして辞めた後に起こったちょっとゾッとするエピローグ...と、最後のほうはかなりシリアス展開に。

もちろんこれは一方的な視点から描かれた内容で、創業者や、他の従業員や、投資家・市場関係者から見ると別の側面や意見があるのだろうが。
そして必ずしも、スタートアップが華々しさと勢いで従業員や投資家を惹きつけ、赤字のまま大きくなることが悪いことではないことも承知しているが。

スタートアップに対する批判的・懐疑的な見方を通じて、思考を膨らませるのにはとても良い材料だった。

しかし、問題の企業名も実名で、一部登場人物についても実名で、(機密情報・個人情報・顧客情報の類は含まれていないとはいえ) ここまでリアルな暴露本を出版できるってこと自体がすごいな。
増田ならともかく...

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Q

2017年8月16日水曜日

ぼくには外国人コンプレックスがある

誤解を招きそうな表現だが、実はぼくには外国人コンプレックスがある。
外国人というよりかは、日本国外で育った人に対する劣等感、といったほうが正確かもしれない。

高校時代の留学に始まり、直近では前職の Google、現職の AppLovin で、多くの外国人と、同僚やビジネスパートナー、時には単なる友人として、付き合ってきた。

多くの場面で、あぁこれ勝てねぇな、と感じてしまうのである。

いらすとや「サイバー戦争のイラスト
スキル的な話ではない、と思う。
むしろ、同じぐらいのレベルにいる人 (例えば、同じ業界のトップ 20% のところにいる人) 同士を比べると、スキル的には日本人の方が勝ってる (もっと評価されてもいいのに) と思うことが多い。

違いを感じるのは、メンタルとか姿勢の部分だ。
多少嫌がられようが御構いなしに (気にしてるのかもしれないけど)、ゴリッと営業し、ズバッと断り、ドロッと社内政治かまし、ドーンと自己アピールしてサッサと昇進する。

あれは、参考にはなるけど、まんま真似は出来んわ。

サッカーで例えると、相手ペナルティーエリア内に入ったところで、くさびのパスを後ろ向きで受け、自分の後ろにはマーカーがついていて、チョンと落とせば味方がフリーでミドルシュート打てそう、って場面。

その場面で、強引に振り向いて自分でシュートを打てるか?
(入るかどうかは別として)

ぼくだったらやっぱり落としちゃうんだよなぁ。
そっちのほうがゴールの確率が高いという計算を言い訳にして。
ミスしたら監督に怒られるとか、チームメイトに嫌われるとか、メディアに叩かれるとか、恥ずかしいとか、そういう感情から目をそらして。

そこでリスクをとってでも、ゴールしたときの大きなリターンを取りに行くという、覚悟の違いなのかもしれない。

ただもうこれは長年染み付いてしまったメンタリティで、すぐには変えられないと思うので、そこまでのリスクを冒さなくてもゴールをとれるようにスキルを磨くなり、自分がゴールをしなくても周りが認めてくれるような圧倒的なバリューを出すなり、するしかないと思っているのだ。
いきなりイブラヒモビッチにはなれない。

こういうのが背景としてあるので、外国の人から実績や能力を評価されると、正直すげー喜んでしまう自分がいる。
お恥ずかしい。

以上、愛すべき外国人の友人・同僚・ビジネスパートナー達にリスペクトを込めて。

Q

2017年8月14日月曜日

なぜ競合他社の人とも仲良くしようと思っているのか

つい今しがた、競合他社 (アプリの DSP) 勤務の若手の子のメンタリング (悩み相談) をしてあげていた。
内容はさすがにセンシティブなので、ここでは割愛。

画像: いらすとや

彼に限らず、ぼくは同じ業界の競合他社で働いている人とも極力仲良くして、できる限り (自分の雇い主の利益に反しない限りは) 助けてあげるよう心がけている。

理由は、短期的で打算的なものも多少はあるけど (ええかっこしたいだけ、とか)、大きなものとしては、いま競合関係にある人であっても割と近い将来に立場が変わって、協力関係になったり、なんなら同僚になったり、みたいなことがリアルに起こり得るから。

特に外資系企業なんて、元々移籍サイクルが早いのに加えて、参入・撤退が定期的に起こるので (3-5 年ぐらい同じ会社にいる人のほうが珍しいんじゃないかってぐらい)、いまバチバチの競合関係にある人が、ちょっとしたらお客さんになってました、ってケースはしょっちゅうある。

なので、競合の悪い噂話をしたりして (※) 足を引っ張るみたいな真似をしていると、長期的に見るとその人自身の価値を毀損してしまうだけになる (恨みを買ってしまうと、後々のビジネスに影響する - 後々ということはお互い偉くなっている可能性が高いので、バカに出来ないぐらい大きなロスになるかもしれない)。

(※ ファクトベースで、悪いプロダクトやサービスについて情報交換するのは、必要なことなのでアリとしよう)

そのことが分かってる人は、変な行動をとらないので非常にやりやすい (フェアに戦える) のだけど、時々分かってない人が他社プロダクトや人に対する悪口 (しかも事実チェックもろくにしてない噂話レベルの) を言ってるのを直接的・間接的に聞いたりすると、あぁ勿体無いことしてるなぁ、って思う。

そして、自分はそんな人とは将来一緒に働かないように気をつけよう、と思う。
オッサンになるとなかなか染み付いた行動パターンって変えるのが難しいので、そういう人って次の場所に行っても同じようなこと繰り返すことが多いと思うので。

P.S.
もしうちのプロダクトについてネガティブな話を聞いたら、ぜひ直接教えてください!
後ろめたいことのない素晴らしいプロダクトだとぼくは胸張って言えるし、とはいえ何か改善すべき点があるのであればきちんと把握したいので。

Q