2014/07/15

【2つ目】appC cloud (カイト株式会社) 主催セミナー「これでわかる!ヒットアプリを作るための企画、UI、マネタイズ」

まとめてみました。
内容に問題があったらご連絡ください。(to 関係各位)

この記事は【2つ目】です。
1つ目】【3つ目】【4つ目】
 

2. 株式会社ワンオブゼム マーケティング事業部 マーケティングビジネスプロダクトリーダー 石根 友理恵氏

(お金をかけない) アプリのプロモーション、運用、ユーザーコミュニケーション


自己紹介

  • 2012 年にマーケティングを初体験
  • 2013 年にガチャウォーリアーズを韓国 Kakao に出してた
  • 今は BtoB 新規事業開拓 兼 広報、人事、特命係ww (公式な肩書き)

ワンオブゼムの事業

  • スマホゲーム事業
  • エンターテイメントコンテンツ (アプリの動画サイト)
  • グローバル (マーケティングツールの外販)

本日のテーマ

  • お金をかけないユーザー獲得・ファン育成の企画・運用
  • ゲーム自体ではなく、プロモーション・運用の観点から
  • アプリをグロースするために必要な要素
    • ユーザー獲得
      • 広告
      • PR ←今日話すよ
    • ②リテンション
      • ゲーム内運営
      • SNS ←今日話すよ
      • Push通知 ←今日話すよ

ガチャウォーリアーズとは

  • 2013.3.11 にリリースしたタワーディフェンスゲームアプリ
  • 250 万 DL
  • 海外ユーザーによる DL が 100 万を超える!
  • PR (お金をかけないプロモーション方法 (と定義してます)) が上手くいってるよ
    • 通年での CPI (広告費/DL) = 35 円弱
    • "運用系" のゲームにしては超安い

ワンオブゼムが行なっている PR

  • ①にぎわかしマーケティング
  • ②面取りマーケティング
  • ③タイアップ・バーター

①にぎわかしマーケティング

  • サービスが出る前に世の中的に話題にし、期待値を上げる
    1. 告知ムービーを製作 (社長が) ⇒ 3. の著名人による拡散で広げる
    2. 事前登録を自社で仕込む
    3. 業界著名人に拡散依頼 (50名)
    4. リリース日に一気に広がるよう国内・国外レビュー媒体に総当たり
    5. SNS アカウントで告知しまくる
  • 結果
    • リリース 1 週間・ノンプロモで 5 万 DL 獲得。20 以上のメディアに掲載

著名人の例


②面取りマーケティング

  • 露出により話題性を担保し続けるマーケティング
  • リリース時の話題作りで認知をあげ、月 3 本以上のメディアに露出し続ける
  • レビュー・web メディア・雑誌に猛プッシュ
  • ユーザーに忘れられない
 

③タイアップ・バーター

  • 他社ゲームとのバーター・タイアップを企画
  • 初期 : クリックバーター、バナーバーター
  • 現在 : キャラクタータイアップ
    • 例 : DLE 鷹の爪 (上場前に PR したいという先方ニーズにも合った) 10 連ガチャを引くと必ず吉田くん等のキャラが当たる。必殺技の際に声も搭載
    • webメディア20以上に掲載
    • DAU 6,000アップ
    • 他の案件とも話しやすくなった
  • 某有名マンガ・アプリとも企画中 (お楽しみに!)
  • どうやってひっぱってるの? > 全て自ら PUSH してお願いしている

結論

  • お金をかけないプロモーション企画はすべて地道な道からなりたっている
  • 戦略を決めて地道に実績をため拡大すべし


運用編


ユーザーのリテンションを上げるポイント

  • ①常に飽きさせない
  • ②忘れさせないよう、タッチポイントを作り続ける


①SNS戦略

  • FB (約 1 万イイネ), Twitter (約 1 万フォロワ), 自社サービス (Frienger) を駆使してユーザを飽きさせない戦略
    • ゲーム内からリワードでフォロー・イイネさせる導線作ってるよ
    • Twitter : 告知、ナタリー (キャラ) のつぶやき、ユーザーとのコミュニケーション (ツイート数が多く複数言語で運用できないので、1 アカウント)
    • FB : 告知、キャラクター紹介 (日本語、英語、繁体字 (台湾は FB ユーザー多い))
    • Frienger : ユーザー間のコミュニケーション
  • これらで月 5 本ぐらいはキャンペーンをやってる
    • (例) 250 万 DL 記念!RT してジェムをプレゼント (500RT ぐらい) そこからの波及効果でいうとけっこう良いのでは?
    • (例) Frienger 内で大喜利 > 優秀作にジェムをプレゼント (800 コメントぐらい) コアユーザーがターゲット


②Push戦略

  • Push 通知によりユーザーを離さない戦略
    • SpiceMart (自社ツール・人力でトップアプリを watch している) によると、多いもので1 ヶ月に 72 回 (ほぼコロプラと CA だった)、少ないもので2回/月ぐらいしか Push 通知を行なっていない
    • 結論 : ユーザーに忘れられることが一番のリスクなので、できるだけ打つ
      • ⇒ 1 日 3 通以上 (打ち過ぎで DAU は下がっていない)、イベント時はターゲティング Push も打つ
  • PDCA のために使っているツール
    • 配信・分析 : Pushman
    • 運用分析 : Spismart
  • SpiceMart によると、土曜日に Push 通知を打っているアプリがすごく少ない
    • ⇒ 土曜日に重点的に配信、内容はキャッチーに
    • ⇒ DAU 向上

  

まとめ

  • お金をかけない運用法はいかに飽きさせないか・忘れられないか。そのためにタッチポイントを持ち続けろ

キャンペーン

  • 50 アプリまで無料で Pushman 使えるよ!

こんなかんじで。他のはこちらから。
1つ目】【3つ目】【4つ目】

Q

2014/07/06

アプリとウェブの奇妙な愛の物語

アプリやってて思うのはやっぱりwebって重要だし、webしかやってないところはアプリの大きな機会をロスしてると思う。これからサービス作るときは【iOS エンジニア】【Android エンジニア】【web エンジニア】【サーバーエンジニア】が必要 (兼任可) になってくるだろうなぁ、というのが最近感じていること。
"アプリやってて思うのはやっぱり web って重要だし、web しかやってないところはアプリの大きな機会をロスしてると思う。これからサービス作るときは【iOS エンジニア】【Android エンジニア】【web エンジニア】【サーバーエンジニア】が必要 (兼任可) になってくるだろうなぁ、というのが最近感じていること。"
って Facebook で呟いたところ、アプリ界隈の人を中心に 50 以上のイイネがついた。
(息子の写真以外でこんなにイイネがつくことは滅多にない)

もうちょっと詳しくこの post の背景について書いてみる。

なんでモバイル対応が必要か


日本でスマホの普及率は、ざっくり 40~60% の間 (諸説あるが)。
ってことはスマホの台数はこれから数年で (ガラケーが死ぬまで) 倍ぐらいに増える。

現時点で既に、トラフィックの半数近くがスマホから、っていうサービスは少なくない。
コンテンツ系だけでなく、EC なんかでもスマホのほうが圧倒的なトラフィックを出しているよっていうところは多い。
スマホ特化したサービスだけでなく、古くから PC であるサービスであってもそうだ。

逆に、まだ 8-9 割が PC からですよってところは、よっぽどユーザ属性が偏っているか、そうでない限りはスマホの UX が異常にイケていない可能性を疑ったほうが良い。

なんでアプリが必要か


で、スマホ利用時間のうち 86% がアプリに使われている、という Flurry の調査が 2014 年 4 月に出た。

スマホが流行り始めた頃から、これまで PC web を主戦場にしてきた会社の多くが「モバイル化だ!」と言って、サイトのスマホ最適化を始めた。
一部の会社はアプリを作ったりもした。

しかしそのうち、web とアプリの特性を理解した上で、自社サービスをそれぞれのプラットフォームにどのように展開するか、戦略的に考え抜かれているケースはどれくらいあるだろうか。
  • web とアプリで担当が完全に分かれていて、横断的に戦略を考える人がいない
  • もしくは、特に何も考えずに全く同じ内容のサービスを、web とアプリの両方で提供している
っていうケース、けっこう多いんじゃなかろうか?

アプリがあってなお web が必要な理由の 1 つ


86% の時間がアプリに使われているからといって、web を全くやらないというのはナンセンスだ。
その理由は一言でいうと「discoverability」つまりサービスを発見してもらうフェーズにおける問題だ。

何か欲しい情報があるとき、人は今でもやっぱり検索する。
立会川のお好み焼き屋を探すとき、わざわざ「ぐるなび」や「Yelp」アプリをダウンロードしてから検索する?
やっぱホーム画面かブラウザを開いて検索するでしょ。

その時にヒットするのは基本的に web だ。
いくら「TERIYAKI」アプリ (Android | iOS) の中に素敵なお店の情報があったとしても、残念ながらオーガニックサーチではヒットしない。
(App Indexing が今よりもっとメジャになって、かつ iOS でもサポートされるようになったら変わるかもしれない)

もしくは、Facebook や twitter や Google+ など SNS でシェアされた情報を見るとき
あるユーザがアプリ内から情報を SNS にシェアしたとき、そこに載るリンクはどこに誘導するのか?

例えば Gunosy や NewsPicks の情報を Facebook にシェアしたとき、そのリンク先がどこになっているか?

正解は、Gunosy や NewsPicks の web ドメインだ。
(これらの web サイトは実はかなり良く設計されているので、なにげに要注目)

当該 post を見ている全員が Gunosy や NewsPicks のアプリを持っているわけではない。
  • アプリを持っている人を自動で判別して、deep linking でシェア元のアプリ内コンテンツに直接飛ばす
  • アプリを持ってない人に対してはアプリのダウンロードを促進すべく、App Store や Google Play に飛ばす (OS も自動で判別)
という賢い出し分けは今まだ出来ないし、そもそも post がスマホからだけでなく PC から見られることだってあるわけで。

web があってなおアプリが必要な理由の 1 つ


ただし、例えば 1 度「ニュースを毎日読むなら Excite ニュース (Android | iOS) が良いな」「面白い動画は Everydeo (iOSのみ) で見つけるのが楽やな」と体験したユーザはどうか?
次からは検索ではなく、スマホのホーム画面に置かれたアイコンを押して、そのユーザに最適化されたアプリの UX を通じて、直接目的のコンテンツに向かう。
(もしくは、検索結果から App Indexing で表示されたアプリ内コンテンツに直接飛ぶ? 将来は)

そのアプリに飽きるか、別のより良いアプリを見つけるまで。

どういうことかというと、web とアプリの棲み分けである。
  • web : 検索や SNS 経由など、一見さんがやって来て、サービスを知る場所
  • アプリ : そのサービスを繰り返し利用したいという明確な目的を持ったユーザが何度も訪れる場所

だから「どっちが良いか」ではなく「どっちも必要」であって、それぞれどんなユーザにどういう体験をさせるのか戦略的に設計しないといけないわけだ。

以上を踏まえて次のアクションの提案 


上記の内容をセールスピッチにして、web しかやってない大企業、もしくは微妙なアプリしか持ってない大企業 (いずれも非 IT) 向けにモバイル戦略のコンサルやるとそこそこ儲かると思うよ。

Q