2015/06/29

たつおの部屋 : 動画広告を何度も見せるのは効果的ですか?



スマホのデータ通信量を正確に計測してくれる Android アプリ「通信量モニター」の開発者 @gari_jp さんからの質問にお答えしよう。
※ご本人に承諾済

(ちなみにこのツールを使うと、スマホに入ってるアプリごとの通信量が見た目に綺麗にわかるので、データ料金が気になる人とかは試してみることをお勧めする)




【質問】

動画広告って一度に何回も観れるような仕様にすると、効果は薄くなりますか?
ゲームではなくツール系のアプリで、動画を観たら 3 日間ぐらい有料の機能を使えるような感じで使おうと思ってるんですけど、どんな感じにしようか悩んでいます。

【回答】

一度に何回も見せるのは、まぁ 2-3 回ならいいかもしれないが、あまりにも回数多いと在庫が枯れてきて効果が薄れる (同じ広告を何度も同じユーザーに見せちゃう) 懸念がある。

※補足※ バナーと比較すると動画広告は出稿しているクライアントの数・クリエイティブの種類も少ないので、何度も同じ広告ネットワークを見せていると、同じ広告ばかりをユーザーに見せてしまうことになりかねない。
また、広告ネットワークや広告主の側で、フリクエンシーキャップ (同じユーザーに広告を見せる頻度) をシステム的に制限しているケースもある

また、たとえば機能解放する際も「24 時間解放します」だと翌日、「6 時間解放します」だったら 6 時間後にユーザーがアプリに戻ってくる誘因になる。
有料の機能を「3 日間使える」だと確かにユーザーに優しいが、アプリのエンゲージメントを高める効果は薄れるかもしれない。

とはいえ、そのアプリをユーザーが元々どれぐらいの頻度で使ってるのか、とあまりにかけ離れていると意味ないが。

そのへんの頻度は広告ネットワークの管理画面で変更できたりするので (少なくとも AppLovin は出来る。他も多分できるんじゃないかな)、ベストなバランスを探してみてほしい。

何時間に1回見せるか / 1日最大何回見せるか設定できる (AppLovin)

また、あまりにも大盤振る舞いをしすぎると、課金の売上に悪影響が出てしまう可能性もゼロではないので、バランスの調整も必要だ。
(適切な頻度で出したり、ユーザーをセグメントしたりすればコントロール出来る)

過去の「たつおの部屋」シリーズはこちら

Q

2015/06/24

次なる挑戦: 米国No1アプリ広告AppLovin日本展開


今月から AppLovin というシリコンバレーのアドテク企業にジョインして、日本展開を担当することになった。

AppLovin
正しい発音は "アップラヴィン"
日本では "アップロビン" と呼ばれることも多い
どっちでもいいけど。笑

日本で知ってる人はまだまだ少ないと思う。
まだ設立 4 年足らずで、メンバーも約 90 人しかいないスタートアップだ。

しかし、アメリカ・ヨーロッパではアプリプロモーションで Google, Facebook, Twitter 以外では最も売上が大きい。
(当社調べ)
(今のペースで年間 250 億円ぐらい。ソース)

アドテク企業らしく、パフォーマンスを高めることに全力投球していて、メンバーの約半数がプロダクト、1/4 ほどがクリエイティブを担当している。
営業がいちばん少ない。

逆に言うと、営業を無理して頑張らなくても倍々で伸びるぐらい、プロダクトがイケているってことだ。
(それに加えて、営業ももちろん頑張ってるよ)

広告主にとっては、ちゃんと売上につながるユーザーが獲得できて。
媒体側は、収益性が高い広告がきちんと流れてきて。
っていうスパイラルが素晴らしく回る。

実際日本で営業を始めてからまだほんの数日にもかかわらず、7 月にはかなりの数の案件が始まりそうだ。
(すでに始まってるのもいくつかある)

いま注目の動画リワード広告のほか、インタースティシャル (全画面) 広告とネイティブ広告 (動画含む) がある。
欧米の有名どころのアプリにはけっこう入っていて (それこそ課金ガッツリのソシャゲでも、動画広告でマネタイズしてることも多い)、日本も早くそのレベルに持っていきたい。

とまぁ、宣伝はこれぐらいで。笑


日本ベースで活動するのは当面ぼく 1 人で、オフィスもしばらく持たずにお客さんのところを転々と回るつもりだ。
今まで以上にフレキシブルに動けるので、ちょっと話聞かせて〜 とか お茶しよ〜 とか気軽に声をかけて欲しい。

Q

2015/06/20

#IVS 2015 Spring でスタッフをやった意義 (振り返り)

去る 6 月 11-12 日、宮崎で Infinity Ventures Summit 2015 Spring (通称 IVS) が開催された。


日本のみならず世界から、IT 系を中心とするスタートアップ〜大企業の経営者が約 700 名も集まる、招待制のカンファレンス。

そんな素晴らしいイベントに、自分なんかがゲストとして招待されるはずもなく(笑)、ボランティアスタッフとして 3 日間参加してきた。
しかし、これがまた素晴らしい学びになった。



今回ぼくが仰せつかったのは「受付統括」という役割。

カンファレンスで参加者が最初にするのは、そう受付。
名刺を渡して、ID カードとパンフレットを受け取って...というあの部分だ。

ぼくを補佐してくれる 2 名のオジサマ (失礼) を除くと、受付メンバーは全員若くて麗しい女性。
なんたる役得♡

#うらやましいだろう

しかしながら、ぼくがスタッフとして IVS に参加するのは 1.5 年ぶり 2 回目でブランクがあり、しかも前回は別の部門担当だったので受付業務は未経験。
いわんや統括をや。

例えて言うと、膝の手術からのリハビリを終えて復帰戦がいきなり 2 度目のワールドカップ、しかも未経験のチームキャプテンも任された、みたいなカンジ。

ってぐらい緊張感あったのよ、始まる前は。

なので事前にマニュアルを頑張って読み込み (※IVS ではスタッフのためにカナリ重厚な業務マニュアルが用意されている)、いつ誰がどこで何をするという流れをイメトレした。



それでも具体的な実務はやってみなきゃ分からんよね...という不安を抱えたまま宮崎入り。

しかし実際やってみると、過去の IVS で受付業務を経験したことがあるメンバーが実務面を統率してくれて (未経験メンバーへの指揮監督も含め)、ぼくは全面的に彼女たちに任せているだけでオペレーションは完璧に回った。

そういうメンバーを、3 つに分けた受付各チームに最低 1 人は配置してくれた、小林 雅師匠の絶妙な采配だった。


通常オペレーションに入らなかった (入れなかった) ため、自分自身はわりと手が空いていたため、それ以外の仕事に集中することが出来たのは有り難かった。
具体的には例えば...
  • 他チームの統括・リーダー陣との連絡
  • 次の 1-2 時間のスケジュール・タスクの確認
  • チームメンバーへの指示出し
  • イレギュラーな事態への対応
  • しょーもないこと言って場を和ませる係

結果としてはチームメンバーからは指示出しが役立ったというフィードバックを貰えたし、自分自信がオペレーションに入るよりも良かったんじゃないかと思う。



実はぼくこれまで仕事でロクに部下とかチームとかを率いたことが無い。
あって、新卒とかインターンのメンターをやったとかその程度。

なので今回、正直無茶振りやろって思ったけど、こういう立場を任せてもらえたのは非常に良い経験になった。
機会を与えてもらったことに感謝。

嬲 みたいな構図


実際、スタッフも選抜制 (面接に通らないとやらせてもらえないし、1 回やって評価が悪いと次回はもう呼ばれない) だから、「与えてもらった」っていう表現は非常に正しい。

その分、自分以外のスタッフも総じて非常に優秀。
会社も全然バラバラだから、流行りの JOIN USとかやっても多分このメンバーに出会えることは無いって考えても、いかに IVS でスタッフをするのが貴重な機会であることか。

来週末には IVS SEEDS 2015 Summer という学生・若手社会人向けのイベントがあり、そこでもまた新しい役割をやらせてもらう予定だ。

次回 IVS は 12 月に京都で開催される。
その 1-2 ヶ月ぐらい前に再びスタッフ募集の post をぼくの SNS に流すと思うので、興味がある方はぜひ応募してみると良いと思う。
(アラサーでも全然可能)


Q