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2017年2月25日土曜日

アプリのDAUを倍増させながら収益も稼げる神プロダクトBuzzScreen [前編]

坂本:よろしくお願いします!どこから始めましょうかね。知らない人も多いと思うので、まずは簡単にプロダクトの紹介からお願いできますか?

吉澤:わかりました。Buzzvil という韓国のスタートアップなのですが、BtoC と BtoB のプロダクトがあります。まず BtoC のプロダクトとして韓国発のスマートフォンロックスクリーンアプリ ”HoneyScreen (ハニースクリーン)” をリリースしています。

BtoC プロダクトの HoneyScreen


HoneyScreen

吉澤:Android のみなのですが、HoneyScreen アプリをインストールすると、端末のロックスクリーンがメディアになる、というサービスです。ロックスクリーンって毎日スマホを見るたびに目にすると思うのですが、そこに全画面を利用したリッチなコンテンツを多数表示することが出来るようになります。

坂本:表示されるコンテンツは、まさか内製ではないですよね?

吉澤:2パターンあって、例えば All About などいくつかのメディアとはコンテンツパートナーとして提携し、RSS等を経由してコンテンツをいただいています。あとはクローリングして取ってきているコンテンツですね。

坂本:面白い。どのコンテンツを誰に届けるかは、パーソナライズとかされてるんですか?

吉澤:まさにそこを機械学習でパーソナライズしようとしていて、本社で AI のエンジニアが開発しています。現在は単純に CTR の高いものが、読まれやすいものということで、多く配信されるという形になっています。

坂本:なぁるほど。

吉澤:あとはコンテンツだけではなく、広告も配信してます。AppLovin も含めていくつかの広告ネットワークのネイティブ広告を使ってます。

AppLovin のネイティブ広告。綺麗な実装

坂本:お世話になっております。(揉み手)

吉澤:いえこちらこそ (困惑)。で、このアプリのポイントとして、ユーザーはポイントを貰えるというところです。”広告を見る” だけでなく、”コンテンツを読む” でも、さらには ”いつも通りロック解除するだけ”でもポイントが貰えてしまうという超お得なアプリなんです。ポイントは Amazon ギフト券やローソンのコーヒーなどに交換できちゃいます。

坂本:あんまり “ポイント貯めてやるぞ!” っていう変なテンションにならなそうですね。

吉澤:そうですね、普段通り使って、気になったコンテンツや広告だけチェックしてるだけでも、気づいたらけっこう貯まっててラッキー、みたいな。

坂本:以前似たようなアプリを、"ボケて" を運用してたハロさんと一緒に、日本で展開されてましたよね?

吉澤:”ロックジョイ (LockJoy)” ですね。

画像出典: タブロイド

吉澤:実はあのサービスはもう終了したというか、それがスゴいアップデートしたのが “HoneyScreen” という位置づけなんです。

坂本:LockJoy とどう違うんですか?ロックスクリーンに広告出て、ポイント貯められるってところは同じですよね?

吉澤:そこは同じです。ただ LockJoy では、例えば 1 時間に 1 つの絵しか出てこなくてそれがずっと変わりません。しかもコンテンツが出るときもありましたが、基本は広告が多かったんです。コンテンツをロックスクリーン内で読むこともできないし。ただ 1 枚の画像を見て、ウェブページに飛ぶかアンロックするか、っていう、あんまりユーザーフレンドリじゃないサービスだったんですよね。
 
坂本:つらたん。。それでもけっこうユーザー数いましたよね?

吉澤:けっこういました。あれは、いわゆるお小遣い稼ぎ目的で使ってるユーザー多かったんで。HoneyScreen はどっちかっていうとリワード目的っていうより、読み物・コンテンツを読むためのメディアみたいな感じになってます。1 日 200 以上のコンテンツが表示されて、上下スクロールで自分の好きなコンテンツを読むことが出来るという。

坂本:昔は NHK だけしか見れなかったけど、今はケーブルテレビです、ってぐらい進化してますね。

吉澤:っていうのが全部 BtoC のプロダクトなのですが、もう 1 つ BtoB 向けがあって、”BuzzScreen (バズスクリーン) SDK” というものです。

BtoB 向けプロダクト BuzzScreen SDK


BuzzScreen SDK

坂本:SDK ってことは、アプリ向けに実装してもらうソリューションですか?

吉澤:そうです。アプリが BuzzScreen SDK を実装すると、HoneyScreen と同じロックスクリーン機能 (SDK 側) と、そこに配信するコンテンツ・広告を管理するバックエンドを使えるようになるというものです。

坂本:どういうことだってばよ...

吉澤:たとえば坂本さんがアプリの開発者だとします。坂本さんの Android アプリに BuzzScreen SDK を入れると、オプトインしたユーザーのロックスクリーンに、HoneyScreen と同じコンテンツと広告が出ます。更に、BuzzScreen の管理画面から、そこに出すコンテンツや広告を自由に設定することが出来ます。

坂本:例えば「期間限定イベントやってるよ!」みたいな告知を、ロックスクリーン上に出すことが出来ると。

吉澤:そうです。技術的にはその枠を純広告として販売することなんかも可能ですね。実はロックスクリーン機能って、30 日後の継続率が約 50% もあるんですよ。スマホを使うたびに目にする画面なので、SDK を入れることによって毎日 60 回以上ユーザーとの接触機会を得ることができます。

坂本:アプリを開かないユーザーにも、コンテンツを配信することで接触できるし、気になった内容があったらロック画面から直接アプリを起動してもらえると。リテンション (継続率) にめっちゃ効きそうですね。

吉澤:で、もう 1 つポイントとして、ユーザーがそれらのコンテンツや広告に対してアクションしたときに付与するポイントを、アプリ内のポイントや通貨として渡すことが出来ます。

坂本:あーなるほどね。コンテンツとか広告を開いたら “たつコイン” みたいなのが貰えますよと。

吉澤:そういうことです。気づいたらアプリ内通貨が貯まっているので、じゃあそれ使おうかということでアプリに戻ってくる。

坂本:離脱ユーザーの再訪にもつながると。しかも持ち出しコストかかんないと。さすがに今時 SDK は無料ですよね?

無料で導入、DAUが増加、さらに収益まで稼げる


吉澤:無料です。コストかからないどころか、入れるだけでダイレクトに収益があがります。

坂本:えっ、どういうことですか?
吉澤:アドネットワークの広告も配信しているので。

坂本:あーーーーー。

吉澤:HoneyScreen と同じく、BuzzScreen でもデフォルトではネットワーク広告を配信していて、その収益を弊社 Buzzvil とアプリデベロッパーさんとでシェアする形になります。


坂本:実際どんぐらい儲かるもんなんですか?さっそくヤラシイ質問で恐縮ですけども。

吉澤:規模感とか国にもよるですけど、韓国の例でいうと、1 番大きいところで月間 1 億円以上稼いでいるアプリがあります。

坂本:えっ...

吉澤:「OKキャッシュバック」という、SK テレコムっていう日本でいうドコモみたいな携帯キャリアが提供している、韓国版 d ポイントみたいなアプリなんですけど。ロックスクリーンを毎日 ON にして使っていただいているアクティブユーザーが大体 60 万人ぐらい。
OKキャッシュバック

坂本:そんなにいるんですか!?

吉澤:もともとそこ DAU が大体 70 万ぐらいあったんですよ。で、そこにロックスクリーンによってプラス 60 万 DAU になって、全体で今 130 万 DAU ぐらいいます。

坂本:SDK 入れたことによって、今まで使ってくれなかったユーザーが 60 万人使ってくれるようになったってことですか。スゴいですね...

吉澤:それぐらいいて、収益的にはアドネットワークと、一部彼らが純広告を手売りしていて、1 カ月で 1 億円超えるぐらいの収益です。

坂本:結構いいビジネスになりますね。

吉澤:結構いいビジネスになります。

坂本:どんなアプリに向いてるんですかね?韓国で成功している事例とか他どんなのがあります?

吉澤:ロックスクリーンを ON にしてもらう為の最初のフックとしてポイントを使っているので、アプリ内にポイントがあると親和性は高いと思います。ジャンルとしては、日本でいう T ポイントとか楽天ポイントのような “ロイヤリティーポイント”、”EC”、”ファイナンス”、DeNA や GREE みたいな共通コインがある “ゲームプラットフォーム”、”マンガ/音楽などのコンテンツ” とかですね。”MVNO” なんかも相性いいと思います。

坂本:マンガとか超いいですよね。ぼくマンガアプリ好きで超使ってるんですが、「今日読めるようになった話はコレだよ」って絵つきで教えてくれて、チケットまで貰えたらハイパー嬉しいですもん。

吉澤:いい循環ですよね。韓国で結構大きいマンガアプリと組んでやってます。音楽サービスなんかも同様ですね。あとゲームで NEXON さんともやってます。

坂本:NEXON のスマホゲームですか?

吉澤:どっちかというと PC オンラインゲームのプラットフォームですね。ユーザーって常時 PC 見てるわけじゃないじゃないですか。なので “NEXON プラットフォーム” アプリに BuzzScreen SDK を入れてもらって、ゲームの情報とか、あと普通のニュースとかをロックスクリーンに流して。

坂本:で、貯まったポイントを PC の MMO とかの中で使えると。面白い。結構ポテンシャルありそうですね。

吉澤:そうなんですよ。広告枠としても、世の中のゲーム会社は広告主としてこの面を買いたいわけじゃないですか。NEXON ゲームをけっこうな熱量で遊んでるユーザーなので。

坂本:すでにかなりターゲティングされてる状態ですもんね。広告枠として外販してもいいし、自分とこでもモバイルゲームの新作出たら自社広告も出せるし。

吉澤:NEXONさんはそういうのやってます。
NEXON PLAY

吉澤:日本で話してるところで面白い例だと、実店舗持っててモバイルアプリもやってますみたいなところで、実店舗で使えるポイントとかをロックスクリーン経由で提供しようか、ってのも出てきてます。

坂本:O2O っぽい話ですね。飲食とかアパレルとか。当然、不正防止のために、ポイント付与はサーバーサイド連携ですよね?

吉澤:基本はみなさんサーバーサイドですね。そんなに難しいことはしていないです。

坂本:逆にいうと、そういうポイントとかが無いアプリは相性よくないってことですかね。

吉澤:そうですね。とはいえ、うちポイントシステムを提供したりとかもできるんで、これからポイント付けますよみたいなところであればできます。

坂本:なるほど。よくよく考えたらロックスクリーンって全ユーザーが見てるけどまだあんまり手を付けられてない、最後の聖地みたいな感じありますね。BuzzScreen SDK を入れるアプリが増えてくると、そこの奪い合いになってきそう。

吉澤:そうですね、我々としては奪い合いになって欲しいです。全端末のロックスクリーンに入るってのが最終形ですね。

カントリーマネージャの吉澤さん

吉澤:C 向けの HoneyScreen も順調に DAU 伸ばしてきてるんですが、これを例えば 10 倍、100 倍にしましょうとなったときに、獲得コストを考えるとあまり現実的じゃない。なので、表示の仕組みとバックエンドをいろんな会社さんに提供することで、それらのユーザーベースをレバレッジして全体のボリュームを増やしていこうという、パートナーシップ戦略をとり始めたのがこの BuzzScreen SDK です。

坂本:戦略おもいっきりバラしちゃってますが大丈夫ですか?競合アプリとかもありますよね?

吉澤:HoneyScreen の競合にあたるアプリは、日本にも韓国にもありますが、ロックスクリーン SDK を出しているのは現状世界で弊社だけで、特許も取得しています。あと、このビジネスをもう 4 年以上やってきて運用ノウハウやネイティブアドのデザインなどをブラッシュアップしてきているので、競合に比べると高い継続率と収益性を保っています。

坂本:特許でディフェンス固めつつ、万が一同じことやられたとしてもパフォーマンスでは負けないと。

吉澤:そういうことです。


過去に100アドネットワークぐらい試した


坂本:ネットワーク広告のところでちょっと気になったのが、ロックスクリーンに広告が出てたとして、ユーザーってちゃんと見てアクションとってくれるものなんですかね?

吉澤:実は CTR とかでいうと、いわゆるバナー広告とかとそこまで大きく多分変わらないんですよ。

坂本:あまり高くない、というかむしろ低いと。

吉澤:ただ実際そのあとのコンバージョンが高いんです。間違いクリックがないですよね、仕組み上。広告をクリックしたいってなったら、絶対ユーザーが左にフリックしてブラウザを開かないといけないんで。

坂本:あーーーなるほど。誤タップが絶対起きないんだ。ロック解除しないといけないから。

吉澤:そうなんです。なので本当に広告の先が見たいユーザーだけが、フリックして遷移するっていうアクションになるんで、そこから先のコンバージョンが高いんです。

坂本:ブラウザの真ん中ぐらいからスーッとスクロールしてきて、誤タップしか誘発しないアドネットワークやってる人に聞かせてやりたいですね。見てるかお前だよ!

吉澤:なので広告主にとっても悪くないはずで、CPM は高めに出せるんじゃないかなぁと思ってます。FAN (Facebook Audience Network) にも表彰されたりしましたし。

FANに表彰されるBuzzScreen

坂本:その写真見ましたw 他にもけっこう色んなアドネットワーク使われてますよね。

吉澤:主要な国では一通り、ネイティブ広告提供してるところは試しましたね。グローバルで 100 ネットワークぐらいは過去に試しました。

坂本:そんなにあるんですかwwぶほっwww

吉澤:もちろん全然ワークしなくて止めたところもありますよ。収益性でいうと FAN がやっぱり高いですが、100% フィルは絶対しないので、必ず複数入れる必要があるので。

坂本:出し分けの仕組みとかも自社で作られてるんですか?

吉澤:そうですね、eCPM はもちろん各社のをトラッキングしていて。あと HoneyScreen については男女をアプリ内でとっていて、広告枠も各アドネットワーク男女で別々に作ってて。

坂本:例えば、男性だと FAN の eCPM が高いから優先だけど、女性だと AppLovin のほうが高いからそっちを優先させる、みたいなことが。

吉澤:出来るように徐々に開発を進めてます。


坂本:デベロッパー側で導入に必要な期間とか工数はどんなもんですか?

吉澤:実装に関しては 1~2 週間というところですね。

坂本:SDK の実装と、BuzzScreen のサーバー⇔デベロッパーのポイントシステムの繋ぎ込みと、あとどのコンテンツを流そうかみたいなセットアップとかを含めて 1-2 週間、っていう感じですか。

吉澤:そうですね、大体それぐらいで。コンテンツに関しても、もしデベロッパーさんが配信可能な自社コンテンツをたくさん持ってたら、全部それを流していただいても構わないですし。

坂本:広告なしでやってもいいと。

吉澤:でもいいですし、もしコンテンツ持ってないっていったら、HoneyScreen と同じコンテンツであれば弊社から提供できます。

坂本:普通のニュースみたいなコンテンツですね。

吉澤:そうです、いわゆる読み物として。その間にデベロッパーさんのほうで自社コンテンツをつくっていただいたりとかもできるんで。

坂本:なるほど。クリエイティブとか、ロックスクリーンの見た目とかって、どれぐらいカスタマイズ自由にできるんですか?

吉澤:ぶっちゃけこの全画面、1280×760 だったかな、基本好きなように扱えます。

坂本:テキストだろうが画像だろうが、なんでもこいと。動画とかも流せるんですか?

吉澤:動画は実は今韓国でテストしていて。パフォーマンスとか見てからですけど、もし良ければ動画も流せるようになります。

坂本:それよさそうですね。Wi-Fi 繋がってるユーザーだけに配信するとか、その辺ちゃんと配慮すれば、絶対エンゲージメント高いですよね。なんだったら動画からページに遷移しなくても、最後まで視聴しただけでポイントもらえるとかやってもいい。

吉澤:イメージとしては Facebook のタイムラインに流れてくる動画で、時に AppLovin のも含めたアドも流れてくるみたいな、そんなイメージです。

坂本:それは絶対アリな方向ですね。

吉澤:あとはポイントに関しても、もしポイントシステムをまだ持っていないけどこれを機に導入したいと言う場合も、ポイントの仕組み、それから Amazon ギフトなど弊社が既に対応している交換先も、供に提供可能です。

坂本:いや〜よく作り込まれていますね。これは色んなアプリデベロッパーさんに紹介したい!

【後半へ続く】

※BuzzScreen SDK 使ってみたい / 話を聞いてみたい方は、吉澤さん紹介するので、お気軽に FacebookTwitter, この blog のコメントやメッセージでご連絡ください!

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