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2016年12月8日木曜日

#講演メモ 二宮清純氏「勝者の思考法」

『グローバル・ブレイン アライアンス・フォーラム 2016』というイベントに来てます。
最初の講演が面白かったので、メモを簡単にシェア。

講演タイトル: 勝者の思考法 〜野茂英雄のメジャー挑戦から紐解く逆境からのイノベーション〜

講演者: スポーツジャーナリスト 二宮清純氏

画像キュレーション()元サイトはこちら

野茂英雄の前にサッカーの話


サッカー日本代表の試合見てて "残尿感" ないですか?例えば
  • 「そこ打てよ」
  • 「あれ入ってたら勝ってたのにな...」

[データ] フランスW杯のとき
  • 決定率 : Japan 1.82% (1/55) World 8.8%
  • オンターゲット率: Japan 20% World 39%

パスはよく回っていた。
中田、名波など中盤にタレントがいた。
ただ、ぐるぐるパスを回すばかりで、シュートを打たない、打っても入らない。

何かに似てないか?ダメになる会社の稟議書だ。

「稟議書サッカーの限界」 

手続き重視で、"手段" であるはずのパスが "目的" になってしまっている。
これは日本の問題・社会の縮図ではないか

二宮さんが日本でいちばん尊敬するリーダー: 川淵 (元) キャプテン


元サイトはこちら

1988年~ 日本サッカーリーグ総務主事としてプロ化に奔走
1991年 Jリーグ初代チェアマン就任
2002年 日本サッカー協会キャプテン (会長) 就任
名誉会長を経て、2012年~ 日本サッカー協会最高顧問
2015年5月 日本バスケットボール協会会長に就任

サッカー協会会長時代
  • 「会長」ではなく「キャプテン」と呼ばせていた
  • 命名したのは二宮さん
  • 「チェアマン」という呼び名の評判よかった
  • 女性や子供にも愛される「キャプテン翼」

「独裁者」「暴君」と凄い叩かれていた
  • 事実そんなかんじだった (二宮さんから見て)
  • でもそれぐらいのリーダーシップがあって初めてあれだけの変革を実現できた

当時、リーグの観客の平均が500人
取材をすると、代表戦のチケット 50 枚もらって「配ってくれ」
今となってはプレミアムチケットになってる

若い頃の二宮さんは斜に構えていた
「トップが誰になっても、人を入れ替えても、何も変わらないだろう」

Jリーグ100年構想

1980年代 サッカーのプロリーグ構想
準備団体立ち上がる

当時、教育官庁がスポーツを主幹していた国は中国・キューバ・北朝鮮など共産主義の国

西側のアプローチ
  • 「スポーツは都市に根付いた文化」
  • なので「すべてチーム名に都市名が入る」
    • サッカー (マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリー等)、大リーグ (シアトル・マリナーズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ等) など
    • これがスタンダード
  • スポーツは地域振興や産業振興のキラーコンテンツ
    • 基本はホーム&アウェイ
    • 人が動けば交通が儲かる、飲食が儲かる、建設が儲かる
  • スポーツは観光資源だ
    • ただし磨かないと資産にならない

そうしてスタートしたのがJリーグ100年構想

新しいことをスタートするとき「抵抗勢力が出てくる」のが世の常
自分で何もやらないが、揚げ足を取るのがうまい人がいる

抵抗勢力
  • ある幹部「どこの企業がサッカーに金を出すんだ、時期尚早だ」
  • べつの幹部「日本にはプロ野球があるじゃないか。サッカーのプロ化でうまくいった前例がない。失敗したら誰が責任をとるんだ」
  • それを聞いた二宮さん「もうこれでダメになったな」とがっかりした

川淵さん (机を叩いて)「"時期尚早" という人間は、100年たっても "時期尚早" と言う。"前例がない" という人間は200年たっても "前例がない" と言う」

二宮さん、生まれて初めて背中に電流を感じた

続けて川淵さん (机を叩いて)「そもそも "時期尚早" という人間は "やる気がない" だけ。『やる気がない』とは情けなくて言えないから、"時期尚早" という言葉でごまかそうとする。」

「"前例がない" という人間は "アイデアがない" だけ。恥ずかしくて言えないから、"前例がない" といって逃げようとする。」

「仕事ができない奴は、できない理由ばかり考えてくる。最初出来ないのは当たり前。できないことに挑戦して出来るようにするのが仕事だ。

「わかったら、二度とおれの前でできない理由を述べるな」


このリーダーの言葉がなかったらJリーグは絵に描いた餅になっていたんじゃないか
 最後にリーダーの覚悟と度胸がないと進まない

リーダーの一番の仕事は、ぶれないこと


川淵さんから学んだこと3点
  1. Passion (情熱)
  2. Mission (大義)
  3. Action (行動力)

二宮さん含め10人で集まって、目を閉じて川淵さんが「Jリーグはうまくいくと思うか?」と聞いた
あとから聞いたら、2人しか「成功する」と手を挙げていなかった
川淵さん「だからおれの仕事だったんだ」

数年前、スーパードライのCMに二宮さんがキャスティングされた
(タレントをキャスティングすると値段が高かったから、らしい? by 博報堂)
当時のアサヒビールの社長 樋口さん (元住友銀行の副頭取)

アサヒビール潰れかけていて、"夕陽ビール" と言われていた時代に、スーパードライで復活
「よくスーパードライ世に出したねぇ」
開発は出来ていたのだが、役員会で試飲をすると毎回「ビールらしくない」とNGを食らっていた
樋口さんの「ビールらしくない?チャンスじゃないか!ビールらしいビールを追求していたらキリンに勝てない」という鶴の一声が世に出たきっかけだった

幹部を指差して「こいつらが業績を悪くしたダメな幹部なんだよ。そいつらが『ダメだ』と言うなら、良いってことじゃないか」とか笑い話で言ってたらしい (噂)

8割のひとが「良い」という仕事はだれでも出来る。

2割のひとしか「良い」と言わないことをやるのがリーダー


野茂英雄 メジャーリーグのパイオニア

行くまでには紆余曲折あった
  • 近鉄時代 いちばんもらってた年俸が2億円
  • ドジャースの年俸 960万円

キーワード「skill + will (意志)」


skill (オンリーワン)
トルネード投法
  • ぼろくそ言われまくった
  • そのとき捨ててたらその後の栄光はない
  • 元々フォークが得意な野茂にとっては、縫い目・持ち手を隠すというメリットが実はあった
フォークもオンリーワン
  • 普通は人差し指と中指で挟んで抜く → 空気抵抗が大きくて落ちる
    • ストレートとフォークしかないから見極められたら打たれる (見逃したらボール球になる)
  • 野茂のオンリーワン 親指と薬指で挟んで、人差し指と中指だけ爪をかける
    • 上回転になる (ストレートは下回転)
    • いいバッターはギリギリまで縫い目を見て回転を見ている
    • 野茂はフォークにも回転がかかっている (ストレートに見える、けど実は逆回転)
    • それで無敵になった
  • キャッチャーだったピアザ「nasty ballだ。音を立てながら落ちてくる」
  • もしかして回転かけてる?と聞いても、野茂は首を絞めても言わなかった (トップシークレット)
    • 当時もう1人フォークの達人だった佐々木 (大魔神) の横で「なんか野茂はフォークに回転かけてる気がするだよな」とボソッとカマをかけてみた
    • 佐々木「えっ、あいつもかけてるんですか」

メジャーで成功する投手の条件
  • 背が高い
  • 急速が速い
  • 落ちるボール
野茂、佐々木は満たしていた
木田もそうだったが「木田のフォークは見える」とバッターが言っていた

日本に求められている人材

  • 1.5流 : 人に成功する方法を尋ねる
  • 一流 : 自分で道を探す、切り開く
  • 超一流 : 自分が歩いたところが道になる

以上
Q