2013/08/12

誕生日でした —人間のシンクライアント化—

28
8月10日に誕生日を迎え、28歳になった。
 気づかずスルーした人も多いと思う。
今年は実験的に、数週間前からSNS上で誕生日を非表示にしていたのだ。

去年とかはけっこう多くの人から、主にFacebook上で誕生日おめでとうメッセージをもらった。
今年は見事に激減。

いや、別にフレンドのことを悪く言ってるわけじゃない。

自分もそうだが、他人の誕生日なんてそうそう覚えているものではない。
当日になってSNS上で「あ、この人今日誕生日なんだ」って気付いて、その場でメッセージを贈るってのは、わりと一般的な行動じゃなかろうか。

これってつまり、自分の脳味噌で「記憶する」という行為、自分の労力をかけて「記録する」という努力を放棄しているってことじゃないかと思う。

昔であれば、大事な友達の誕生日は覚えていたり、覚えられなくてもメモ帳に書いておくなどして当日近くになれば思い出す努力を自分でしていた。

誕生日に限らず、これだけ多くのことをSNS含めた「サーバー」が覚えていてくれると、自分の頭で記憶するってことをだんだんしなくなるんだろう。
思い出すべきことも、適切なタイミングでサーバー側からpushで通知してくれるので、特に自分の側で「思い出そう」と意識する必要さえ無くなってくる。

シンクライアント化した人の脳内

そうして人間がシンクライアント化した結果、サーバーに繋がれなくなったり、サーバーからのpush通知が途絶えたりすると、とたんに「本来すべきだった行動」がとれなくなる。

嗚呼、人間とコンピュータの未来は果たして良い方に向かっているのだろうか。

そんなどうでもいいことを考えた、今年の誕生日。
祝ってくれた希有な皆さま、ありがとうございました!

Q

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